蝦夷の民は最下層民として扱われた

 >滋賀県甲賀郡信楽町の玉桂寺の阿弥陀如来立像の胎内から
 >発見された文書には、「エソ三百七十人」の男女の名前が記されていた。
 >東北地方の住民説、越中の住民説、近江の俘囚の子孫説が唱えられている。

 >エソの人名には、「きみこ」(君子・吉弥侯=毛野氏と同祖)のように古代の東北地方に多い姓もみえるが、
 >ほとんどは無姓であり、それらの名には、「いぬ」「くま」「うし」などの動物名、
 >「とち」「まつ」などの植物名、「むさし」(武蔵)「たんバ」(丹波)などの国名、
 >「やくし」(薬師)「くわうをん」(観音)などの仏菩薩号、「かなわう」(金王)「ふくわう」(福王)などの童子名に因むものが多い。
 >これらは、非人などのような最下層民の名前の特徴と共通している。

表13 「エゾ交名」にみえる姓
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/fukui/07/kenshi/T2/2-h013.jpg