ハゲ「ダメだ!!あー、ダメだ!!ダメだ!!」

時々嫌な記憶をフラッシュバックし、過呼吸に陥珍呼。どうにもならない苦しみの中、のたうち回りながら
大便をもらす。もちろん症状が改善するはずもなく、掃き溜めと称される珍呼の部屋は地獄絵図さながらと化していた。
なおも苦しくなる呼吸、朦朧とする意識、いつしか珍呼は何もかもがわからなくなっていた。

苦しみの中、視線の先に眩い光を見た珍呼。次の瞬間、一面に彼岸花咲き乱れる平原に
自分がいる事に気がつく。彼岸花の鮮烈な赤い色が不気味さをより醸し出すその花畑は珍呼の痴れた
頭にもその異常さを訴えるほどのものであった。

珍呼「あっ、髪の毛が!!髪の毛が抜けるぅ〜!!」

目まぐるしい状況変化にストレスが頂点に達するヨ珍呼。みるみるうちに残り少ない頭髪が抜け落ちる。
あっという間に珍呼の頭から髪の毛が絶滅した。だが珍呼はその事実を受け入れられず
さらに上乗せされたストレスが珍呼の精神を砕く。今日も壊れた珍呼はここがどこかもわからぬまま
精神的逃亡を図る為に猛烈に粗末なペニスを扱くに至った。

珍呼「たっ!!たつき監督っ!!助けてたつき監督とくぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!いぃっ!!いぐっ!!いぐっ!!ぱっぴっぷっぺっ・・・・・ぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

壊れた精神をさらに加速させ、意識を飛ばす珍呼。結局なにひとつの解決もないままヨシキは再び気絶した。

どれほどの時が経ったであろうか。珍呼は見慣れた掃き溜めの中で目を覚ました。珍呼にとっては
ここは身の安全が保証された安住の地。悪夢から解放された珍呼からはストレスが瞬く間に消え失せた。
軽くなった心で鼻歌交じりに心の解放を喜ぶ珍呼。浮かれるままにふと姿見に目をやると
そこには頭髪を全て失った己の姿が映し出されていた。