<<<中国当局がウイグルの弾圧強化 コーラン持っているだけで拘束>>>
http://snn.getnews.jp/archives/146742

地上の100人近いウイグル族住民に容赦のない無差別銃撃が十数分間も続けられた。
辺り一面は鮮血に染まっていく。

6月26日早朝、新疆ウイグル自治区の南部に位置するピチャン県ルクチュン鎮(村)で起こった凄惨な虐殺事件の一コマだ。
日本ウイグル協会会長を務めるイリハム・マハムティ・世界ウイグル会議副議長が、住民らの証言として
本誌取材に初めて明かした。ジャーナリストの相馬勝氏が直撃した。

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中国当局の発表では、この事件は武装したウイグル族の“テロリスト集団”数十人が地元警察の派出所や鎮政府、
個人商店などを襲撃し、車両を焼き払って警察官らを殺害したものだとされている。
死者はウイグル族の首謀者11人を含め35人。うち漢族(中国人)は8人という。

「4月下旬に発生した7歳のウイグル族児童殺害事件が騒乱のきっかけになった」とマハムティ氏は明かす。

3人の児童が工場に遊びに行った際、1人が泥棒に間違われて捕まった。
他の児童の通報で両親を含む住民が工場に行くと、児童はすでに殺されていた。

犯人の50代中国人労働者は逮捕されたが、「精神異常」と診断されて釈放され、通常の生活に戻った。
住民らが抗議デモを行なうと、当局は数十人を拘束した。

「拘束された者の釈放を求め、武装した住民らが派出所や鎮政府などを襲ったというのが事件の真相だ。
 当局は7月5日の4周年を前に、騒乱が自治区全体に拡大するのを恐れて軍用ヘリまで動員した」
とマハムティ氏は憤慨する。

中国当局は数か月も前から「テロリストの摘発」の名目で多数のイスラム寺院を閉鎖あるいは破壊、
信者の自宅を家宅捜索して逮捕するなど人権無視の暴挙に出たという。