トランプ政権を生んだアメリカや、移民に対して激しい拒絶を示すヨーロッパを見てもそうだけど、
現在みたいに社会の格差が広がり、中間層よりも下の層に閉塞感が漂うと、
特に貧困層を中心に多様化の拒否や保守化が始まるもんだからな。歴史的に見ても。
民族差別とか他者の隙とか叩けそうな箇所を見つけて攻撃するような。

一方、「リバーズ・エッジ」が描かれた90年代前期はバブルが弾けたとはいえ、
まだ世の中は豊かだったし、一億総中流の残滓が残ってたもんさ。
その精神的な余裕が多様化を許す土壌も生んだし、バブルが生んだ物質至上主義を批判的に見る層を許容した。
それすらなくなった現在の若年層の精神的な荒廃はちょっと可哀想なレベル。
時代の流れがそうだからそれに乗れって話じゃないんだよ。