>>959
>少なくとも7の時点のポーはBB-8を逃して自分は捕まるっていう小さな敗北を認める人物だったのに、8のポーは闇雲に玉砕覚悟してるガイジになってる訳だが?

うん、これも前にも書いたな。そっくりそのまま流用できるから再掲しよう。

ポー・ダメロンは元々ああいう人なのよ。ep7の冒頭思い出してみ?
BB-8を逃げ出すために自分が囮になるっていう犠牲的精神を見せておいて、
しかも相手の部隊の中に首級のカイロ・レンがいると見て取ると劣勢にも関わらず首取りに行って結局捕まっちゃう。
後先顧みず血気にはやる熱血漢の側面もここで見せてるのね。

そういう彼の性格がep8で悉く裏目にでる。
自己犠牲を厭わない奴は部下の犠牲もそんなもんだと思うし、だから部隊の半数を失ってもドレッドノート落としたんだからって抗弁しちゃう。
「戦闘に勝つ事」を「戦争に勝つ事」より重視しちゃう彼のこの考え方は、当然前作のスターキラー衛星破壊の戦功を含む、
彼のこれまでの経歴から来てる訳だ。

ホルド提督はそんなポーの「未来の姿」として登場するのね。けっして対比用キャラじゃない。
勇猛で鳴らした闘志だった事はポー自身の口から語られてる。
自己犠牲を否定しているようで、その実「成果(=より多くの生存)」の為の犠牲は厭わないし、そこに自分を当てはめる覚悟も持ってる。
後ほんの少し思慮を身につければ、ポーも彼女のような名将になれるのさ。

で、実際映画の中でポーはホルドから学び、クレイト撤退の際に学習の成果を見せてくれる。
ルーク・スカイウォーカーが唐突に現れて単身敵部隊の前に立ちはだかった時、ポーが考えたのはルークに任せて助けてもらうことでも、
ルークを援護することでもなかったでしょ?
「彼は自分を犠牲にして何をしようとしているのか」だったじゃん?
最終的な目的を見据え、自己満足の玉砕の代わりに粘り強く生き残る方策を探れる程に、映画を通して彼は「成長」して見せた、という訳。