かぞくいろ 有村架純 2
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少なからぬ男と接触してきたに違いないけど別れるのがうまいんだ
世の中別れ話のもつれで刃傷沙汰になることがけっうこあるのにそんなことはなかったようだ 女は意識するにしろ無意識にしろに自分がコントロールできそうな男を結婚相手に選ぶ 晶にとって修平はそんな男に感じたのだろう
あるいはもっと単純に家々の明かりから漏れる家族のぬくもりに憧れていたのかもしれない 修平のこともわからない
修平は父親の話では子供の頃から電車に興味があって
運転士になるとばかり思っていたら急に画家になるといいだしたらしい何があったのだろう
という文言を前半の方に書いたような気がする 母親のことは一切出てこない 修平が幼い頃なくなったのかな
あるいはそんなことないだろうけど母親がいなくなったので画家になろうと思ったのかも 父を残し画家になるため上京
本当に画家になるため上京したのかどうかわからないけどその時の父節夫の気持ちもわからない 雲を掴むような子供の行くすえを心配したのか一人になった自分の行くすえを心配したのか
まあ両方心配したと思うのが普通だけど節夫さんも変わっているからなあ 鉄コレ って知らなかった 一本の映画作るといろいろあるんだなあ そういえば結婚したとき修平さん晶を郷里に連れて行かなかったんだ
それに節夫さんも上京しなかったし似たもの父息子かもね そういえば節夫さん
息子修平の前の奥さんが亡くなった時には上京して葬式に出ているんだ さういえば節夫さん
その時残された赤ちゃんの行き先を修平さんに相談もなく決めたんだ 怒って赤ちゃんを取り戻した修平さんに罵倒されたのを根に持って結婚したとき上京しなかったのかな まさか ばつが悪いどころではなかったあの場の状況
節夫さんは息子の性格をどう見ていたのだろう 親の言うことには逆らわないと思っていたとしか考えられない 唖然としたあの時の節夫さんの表情からはそう読み取れる とんだ思い違いだ
東京に出てから性格が変わった? それくらいでは変わらないのが性格
ヒトは死ぬ目にあっても出来上がっている性格は変わらないものだよ 唖然とした自分に唖然としたのだ
それ以来節夫さんは人との接し方を変えたのだろう 自分からは積極的に意見を言わず相手に任せる 責任を負うことやめたのだ だから修平から結婚したと報せが来ても会いに行かなかった
いやこの場合は合わせる顔がなかったのかな そして修平も帰らなかった
そしてあの時以来父と息子は生きて顔を合わせることがなかった 留守番電はあることさえ忘れていた セールスばっかだもんね 息子の嫁と孫だけが来て息子は来ない状況 まず修平わ?と聞くのが普通だろう 死んだと知らないんだから ひよっとしたら知っていたかもしれない
虫の知らせかあるいは前の奥さんの実家から知らせが来たかもしれない だから留守番電話に出なかった
だとしたら晶と孫が訪ねてこなかったらこのままずうっと知らん顔!?まさかそれはないだろう なにか意固地な徹底さを感じさせる節夫さん 人との接し方も根こそぎ変えたのかも 節夫さんの性格がというような設定なら國村準さんは適役といえる もし節夫さんが留守番電に出て知ったなら当然遺骨を引き取りに行くと言うだろう
もってこいとは言わんだろう 言うかな なんぼなんでも言わんだろう
それはそうと節夫さんお酒は飲まないのかな?
晶が飲んでる場面あったような気がするけど違ったかな 節夫さんがお酒を飲むか飲まないかでこの映画の雰囲気がずいぶん違ってくる 飲んでいる場面が一つもないからといって飲まないとは言えない 深夜にカレーを作る場面があったからやっぱりお酒飲まないのかな 普段から飲む人が寝られないならカレーを作るよりお酒を飲むだろう カレーにはじゃがいもの代わりにさつまいも
煮崩れも少なく食感もいい カレーを食べながら晶ちゃんにひどいこと言ってしまったと祖父に告白する駿也 大阪出身の吉田監督
大阪ではじゃがいもの代わりにさつまいもはカレーに使わないはずだけど 吉田康弘氏は南大東島を舞台にした「旅立ちの島唄〜十五の春〜」という映画を2013年、監督脚本で撮っている
ひょっとしたらあちらの方ではさつまいもを使っているかも 思えば修平と晶の出会いはさつまいもがきっかけだもんな 修平の子てある駿也 修平の父である節夫
祖父と孫はこの時さつまいものカレーを食べながら初めて血の繋がりを感じたかもしれない 血のつながりを感じながら二人は血の繋がりのない晶に初めてかけがえのなさを感じたのかも とはいえ
新しい家族を作るため晶を迎えに行ったはずの節夫は素直に帰ってきて欲しいとは言わなかった
何しに行ったのだ 帰ってきても晶の前途は明るいものではないことを知っていた節夫
お前の好きなようにしたらいいと晶に下駄をあずけたのだ 家族に対する晶の憧れを知っていた節夫 ここまで来た俺の気持ちはわかってくれと言外に
卑怯といえば卑怯ずるいといえばずるい この節夫さんの態度をどう思うかによってこの映画の印象が変わるのは仕方がない
私は好きではない まるで奥歯にモノが挟まったような感じなんだなあこの映画 新幹線整備計画に伴う第三セクター
これらにはまったく触れることができない奥歯にモノが詰まったような感じのこの映画を象徴しているような節夫さん そうか吉田康弘氏はこの映画の諸々のもどかしさを奥薗節夫の煮え切らない態度で表したのだ あるいははっきりものを言ったらこの国ではえらい目にあうぞと言いたかったのかも 残された子供の行き先は曖昧な事を言って成り行きに任せておけば良かったのだ
それなのに 良かれと思って決めたことで息子との間に越えられない割れ目が出来てしまった ひょっとしたら修平も内心妻の実家が引き取ってくれたらと思っていたかも そそんなわけないんだけど修平という男がよくわからない ひとは悪くないんだろうけどかなり自分勝手ではある しかし本人はそうは思っていない 修平は父親を一人にして上京したことを悪いことだと思っていないに違いない まあそんなことはいっぱいあることでことさら罪悪感は持たなかったのは当然
その時の父親とのやり取りどんなんだったろう 節夫さんはその時のことを急に画家になりたいと言って東京に行ってしまったとしか言っていない その時節夫さんは止めなかったのだ ただちょっと悲しさの混じった不安な顔はしたに違いない そして修平はそれに気づいていたけど気にもしなかった たぶん
人の顔色は敏感に感じるけどそけに対する反応は鈍感なのが修平なのだ あの時妻の柩に取りすがり号泣している隙に残された赤ちゃんを連れ去ろうとした義母
に追いすがり力ずくで赤ちゃんを奪い取った修平 見ている方は赤ちゃんを落とさないかとヒヤヒヤした そんなわけないのは分かっているけどヒヤヒヤした
それほど激しく奪い合ったのだ そして結局修平が奪い取った
大岡裁きなら奪い取られた義母のほうに赤ちゃんを渡すように命じるだろう あの時に限って反応が早すぎた修平
去っていくタクシーに向かって罵声を浴びせば良かったのだ そしてそのほうがいいと思ってと言う父を激しくなじれば格好はついた なんだろうなあ柩の前から早く離れたかった!?そんなことないだろう! 修平と前の奥さんとのことは何にもない
あれほど号泣したんだからなんかエピソードと思ったけど奥さんの名前もなければかおも映らない 名前も顔もない妻のために夫は号泣できるのかと思ってしまう 台本がそうなっていれば役者はそうするだろうけど現実のことを思うとどうなんだろう 現実には顔も名前もない妻なんていないからそんなこと考えるのがおかしいのはおかしい それはそうだけど
顔写真出てたのかなあ記憶ないけど それに号泣してる時名前呼んでた?
写真が出てて名前呼んでたなら失礼しましただけどね 離婚して子供がいた場合母親が引き取る場合が多いみたいだけど時には父親が引きとって育てる場合もある
いわゆる父子家庭だ 子供がいて妻が死んだら引き取るもなにも父親が育てなくては と修平は思っていたら妻の実家が赤ちゃんを連れて行こうとしたから怒った
と見るのが妥当だけど修平が怒ったのはなんの相談もなく連れて行こうとしたからだったとしたなら 自分ひとりで子どもを育てるのは無理と思っていた修平は内心妻の実家で育ててくれたらと思っていた なのにまるで誘拐するように
父親の面子を潰されたと思い追いかけて取り合いになったら親同士で決めたことと義母が叫んだ そのほうがいいと思ってと父節夫が思わぬ成り行きに戸惑いながら言った 親同士が勝手に決めたと聞いてもう引っ込みがつかなくなった修平
父親を罵倒し俺がこの子を育てると啖呵を切るよりなかった ちょっとした手違いがこうゆうことになる 実際にこうゆうことはよくあるんだよな 修平が息子の駿也を育てる場面は一度もでてこなかった
後に独立してフリーのイラストレーターになっているけどその頃は勤めていたのかな
勤めていたとしたら大変だ 乳が出ない男が乳飲み子を育てる苦労は想像できないほどで
それを機にというよりたぶんやむを得ずフリーになって育てたんだ ひょっとしたら奥さんの実家が何らかの援助をしたかも 家政婦かなんかの派遣とか 孫だから そうかもしれない 駿也はその家政婦かなんかを母親と思って育ったかも もう一つ妄想すると
派遣されて来た家政婦は若く修平と出来てしまった
結婚はしなかったけど三人は親子のように暮らしていた 修平にとってはまことに都合のいい話で
手当付きの昼は家政婦夜は妻という昼も夜も甲斐甲斐しい女とうらやましい日々を過ごしていた いつときは自分の愚かしさに頭を掻き毟るほど嘆き
赤ん坊を疎ましく思うこともあったけどそんなことは忘れた しかしそんないいことはいつまでも続かない突然女が原因不明の突然死してしまった まあドラマでは突然死んだりいなくなったり記憶喪失になったりする
これらが理由もなく起こることが暗黙の了解の上にドラマはなりたっているみたいだ そのあとすぐ修平と晶は出会った そして一緒に暮らすようになった たぶん修平は晶の丈夫そうなとこが気に入ったのだろう
やたらに死んでしまうのには懲りた修平 前の奥さんが死ぬのも家政婦の女の人が死ぬのも物語を進めるためには必要なこと
そしてそれと同じように修平が死ぬのも必要なこと ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています