食べることは生きること、を無意識に繰り返す中で抱えてるそれぞれの死生観にピントをあてた物語、なのかな。

役者それぞれ皆すばらしい、松山ケンイチの心を閉じてる感とか抱えてるものへの戸惑い感とか、ムロツヨシのムロツヨシ感とか。丁寧に喋る柄本佑も新鮮だったな。

個人的にはラストシーンだけ急にファンタジーに振られた感じがあって、急に冷めてしまった。満島ひかりの衣装のせいかな。もっとシンプルでもよかったんじゃないかな。
前半のちょっとしたグロさからのファンタジー、松山ケンイチの黒さが皆がいることで明るくなっていった(黒さがとれていった、のほうがいいか)と観るべきなのか。
個人の葬式に対する感情、しきたり?の是非?によっては受け入れられるシーンかもなあ。
それぞれの独白がよかっただけに、急にハシゴを外された感。

きっと皆さん思うことだと思うけど、ごはんはとても美味しそう。
シンプルな食事だけどめちゃくちゃ美味しそう。
普段お米に興味がないけど、そそられた。