逆転のトライアングル-Triangle of Sadness-
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2023年2月23日公開
第80回ゴールデングローブ賞2部門ノミネート いやーこれは面白かった!
カンヌでパルムドールを受賞した作品ということで観るまでは少し構えていましたが、それを見事にひっくり返されました。
ざっくり言うと、色んな種類の金持ちが集まる豪華客船車で船が難破した上に海賊の襲撃に遭い、生き残った一行が無人島に漂流、そこでヒエラルキーの頂点に立ったのがサイバル能力に長けたトイレ清掃員だった...というお話。
とにかく前半の豪華客船で巻き起こる出来事とその状況がカオスすぎて激ヤバ。
詳しい内容は伏せますが、一言で言うととにかく汚い...笑 これ苦手な人にはちょっと厳しいんじゃないかなぁ。私も少々苦手ではあったけど、それ以上にシュールすぎてもう笑うしかないって感じ。
そして、そのヤバすぎる状況から一転、無人島での後半はまさに人と物の価値が逆転する現代社会とは真逆のヒエラルキーへ。
無人島なんて場所ではお金も肩書きもバカ高い時計もダイヤも何の意味も持たない。そこでは生きるための能力が価値を持つ。
持つ者と持たざるものが完全に入れ替わる様は爽快で、思わず笑ってしまう程滑稽。でもふと我に返ると笑ってもいられなくなるんですよね。
職業、収入、外見、SNSでのフォロワー数やいいねの数。そんなもんで人の価値が決まるわけではないけれど、今の世の中ってそういうわかりやすい指標で評価されることの方が多いような気がする。
そんなもん状況が変われば無価値ですよ?という痛烈な皮肉とブラックユーモアが込められた今作。監督はアカデミー賞でいわゆる現代社会で価値があると言われるのを全て持っている観客たちに観てもらうことで完結するみたいなことを言っていたらしい笑
それめちゃくちゃシュールなんですけど笑
主演のハリス・ディキンソンのウザさと小者感、でも憎めない素直さ、そして清掃係を演じた ドリーデ・レオン が本当に最高!
ファッション業界、ルッキズム、階級社会への皮肉とブラックユーモアが詰まった作品。オススメです。 観終わった
つまらなかった
今の笑った方がいいの?な小笑いの誘いが最後まで続いてこれで終わり!?なラスト >>20
この監督の過去作見てる?参考までに教えて欲しい 船内のシーン素晴らしかったな
嘔吐の嵐
観客キツイだろあれw 監督らしい "気まずい" の先は、"人は皆 平等"…?"悲しみの三角形" = 眉間にシワが寄る。『フレンチアルプスで起きたこと』など以前の素晴らしい作品群と比べるとアメリカ的になったとでも言うか、些か直接的すぎる部分があって、機知に富むシニカルさが身を潜めてはいる。説教臭いけど、相変わらず監督らしいユーモアと毒があって、人間の醜さを可笑しさに変えてみせていた。彼のフィルモグラフィーにおいてベストな作品ではないだろうけど十分楽しめる。
例えば男女での支払い、あるいはモデルや船長という仕事(役職)。当然のようにそうあるべきだと期待される未だに根強い先入観イメージ = ジェンダーロール(性役割)みたいなもの。階級差含め女性の社会進出に、何やっているのかよく分からないインフルエンサーという仕事に象徴されるSNS(中毒)など痛烈な社会批判。
最初から掴みはバッチリ!男性モデルのギャラは女性モデルの1/3。ハリス・ディキンソン演じるカールとヤヤ。あれだけハッキリと言われて、なおあれだけ好きと言えるカールもスゴい。モデル兼インフルエンサー(?)のヤヤがかなりの曲者なのだけど、彼女が言っている理論にも納得できる部分があって、だからこそ最後の部分にも意味があるのかなと思った。
怒れる"クソ社会主義者"ウディ・ハレルソン = 監督!一人の乗客の顔色窺って乗務員たちがコック含む全員出払ってウォータースライダーしたり(しかもそれがロシア人というのがプーチンに…)、大酒飲みな船長の気分でしかない一存でよりによって最悪な日にキャプテンズ・ディナーをセッティングしたりなど、いくらなんでも現実ではありえないことが地獄絵図まっしぐらな"最悪の一夜"の引き金となる…。ドス茶色い汚物ポセイドン・アドベンチャー!!
この世はサバイバル!作品中盤以降、後半パートだけにスポットを当てたミスリード予告は主人公すら差し替えてしまうよう。あの島での生活は掃除婦だけでなく、カールにとっても案外心地よいものであったに違いない。だからこそあのダッシュ…!!
勝手に関連作品『ザ・メニュー』『ファイト・クラブ』 スクエアっぽいと思ったらスクエアの監督か
どうりで悪趣味 正直、ここで騒いでいるほどには面白くなかったわ
こういう逆転劇なら昔見たことあるなぁ…という既視感がひどい。
いまだに厳然と存在しているヨーロッパの階級社会に対する風刺なんだろうが、ちょっと今回のは図式的すぎるだろ
こういう搾取する側/搾取される側というグローバルな階級システムからは
日本人は蚊帳の外にされているような気がするな
カンヌ映画祭で授賞する側の特権階級がふだんの罪悪感をくすぐられて賞を与えたのかもしれんが
日本人の俺にはただ生暖かくヨーロッパの格差社会の理不尽さに対する皮肉を見させられた感じ 普通の映画だったら1部2部を30分程度で終わらせて3部を90分掛けてやるんだろうけど、1部2部だけで全体の2/3を消費してたな
最後にちょっとしたどんでん返しがあるけど嫌味な言い方すると予告だけで話がほぼ分かってしまう
ラストカットのイケメンの疾走の意味がわからんかった スマフォで撮影する時にシャッター音がするのは日本だけではなかったのだな
それとも消すことが出きるけどわざと音を出していたのかしら? 典型的なオリガルヒみたいなロシアの金持ちが出てきて
ロシア人のくせにレーガンやらサッチャーやら80年代の新自由主義の信奉者たちの言葉を引用するのに対して
アル中の高級クルージング船の船長であるウッディ・ハレルソンが実はマルクス主義者で、
マルクスやレーニンの著作からの引用で対抗するところは面白くはあった
けどこの監督、真面目に社会の平等だとか構造的な経済格差だとかについて考えているようには見えなかったし、
同じくスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリとかも馬鹿にしているタイプのように見えたわ
ところどころ笑える作品なんだけど、心は寒くなってくる気がした >>26
ラストの疾走は、やっぱりヤヤが心配になったんじゃない?
海岸にお土産屋が来たから実は島が観光地だって気がついたのでは?
無人島でしか女王さまになれない婆に、ヤヤが殺されると思ったはず。 ラストは、なんだ結局元どおりかよ、と思ってつまらなかったわ
どうりでヨーロッパ人の白人男性が監督なだけあるな、とオモタ >>28
あの下りは知識あるけど知性はない、自分の言葉で喋らない俗物を表現してるのかと思った
あと客が料理をゲロりまくってたけど、船酔いだけじゃなくて料理人を泳がせたせいで素材の鮮度が落ちたこともあるのかね? 古臭いことをドヤ顔でやってる坂元裕二みたいだなって思った 観てきた
マーゴットロビーの時も思ったけど白人ってあんなに吐けるもんなのか…っていうのがはじめの感想
最初のモデルの心得みたいなシーンからの痴話喧嘩までは面白かったんだけど肝心の船に乗ってからはあわなかったなぁ
ヤヤは基本的に良い娘なんだけど人を試したり空気読めないところからラストはアビゲイルにズコンだと思った
ロバとゲロをなんか最近よく見る
ロバ出てこないけどw ヤヤ役の人本当に去年死んじゃってるんだよね
だから役とはいえあまり悪くいえんわ 冒頭の女の風刺はいい感じできいてて好きだったけど結局あれくらいのレベルをずっとやってるだけだったな >>37
マジか?!
と思ったら本当だった…
> 2022年8月29日、犬猫の口の中に存在する細菌カプノサイトファーガを原因とする、
> 細菌性敗血症のためニューヨークの病院で死去、32歳。
ペットの口の中って怖い細菌がいるんだな
全然関係ないけど震える舌を思い出したわ 147分があっという間だった。ブラックだったなぁ。最初のファッションショーから笑ってしまった。何が平等だよw
船内の描写は少しくどいけれどセレブのいやらしさが存分に伝わった。ナチュラルにマウントを取る感じ。トライアングル構造がわかりやすい。
島に流れ着いての逆転は有りがちではあるけれど描き方がちょうど良い。お互いを殺し合ったり激しいマウント取り合いになったりしない。その辺りは好きだった。
ラストのカールは何を表していたのかな?その後が気になるけれど観客の想像に委ねるのかな。
ところでハエの音はずっと気になった。ちょっとしつこかった。ヤヤ役の女優さんはこれからも見たい方だったので亡くなってしまったのは残念。 どっちの側にも揺れ動けるカールにちゃんと時間を割いてるのは良いと思った
船員が首になったときのそんなつもりじゃ感は根はいい奴のそれだもんな 原題のTriangle of Sadnessてのは眉間のシワのことなんだが
トライアングル構造ってなんだよ 俺も思った。トライアングル構造って何だよ?w ひでーこじつけ H &M着て見に行ったのになんだよ冒頭からうぜえな
あれで帰ったから内容知らん Part 1 が一番面白かったな。男と女のジェンダー的役割について男性側からの異議申し立てだよね
カールというキャラがとても繊細なんだけど、とつてもなく執念深い性格なのがすごく伝わってきた。
ヤヤが「私は人を操るのが少しだけ得意なの」と言うところ。あー、こういう女いるよなあ、とオモタ。
ただ Part 1だけならパルムドールは無理だったわけで、
Part 2、3になるとちょっと引くレベルの風刺の臭みがあって心の底から笑えなかった わかる、ぜんぜん操れてないけどな
でも女優さん死んでるからこれ以上あまり悪く言いたくない ザ・スクエアとかフレンチアルプスと比べるとかなり分かりやすく作られてるよね
変に捻ったりしてない
表現も笑いもストレート >>31
ナチュラルに上から目線だよな
ただ、あれは観客によっては優しさと捉えると思う
ヤヤ本人も優しさのつもりだろうし ロシア人妻の嘔吐の演技がすごかったな
吐瀉物がCGなのは分かるけど本当に嘔気を催しているように感じた
あんな汚い演技は普通の女優なら避けてしまいそうだ
汚物まみれでトイレをのたうち回るのも
気分悪くなる観客多そうw 島に漂着して更なる地獄絵図が繰り広げられるのかと思いきや意外に平和だったな
お互い仲良くなってほのぼのしてるシーンも多いし
掃除婦が女王の座に固執するのに対して、金持ちの方が非常時に穏やかってのは狙った描写なのかな 金持ち喧嘩せずというか帰れさえすれば元通りな訳だしな ラストはけっきょく元の木阿弥というか、現実世界に戻っていくわけで
なんかこの監督が意図していたことがよく分からずモヤモヤしたな
けっきょくこの監督はスウェーデン人の勝ち組白人なわけで、
フィリピン人のトイレ清掃婦が起こした叛乱は瓶の中の嵐みたいなちっぽけなものだったってことなのかね パルムドールは前年のTITANは面白かったけど
今回もそれくらい面白い? >>54
イカレ具合は TITANE のほうがぶっ飛んでる。
あれは事前情報なしで観て心の底から震え上がったからな TITANがアフタヌーン四季賞っぽいなら、トライアングルはgoodアフタヌーンの読み切りっぽい バレンシアガ着て行ったら帰り変な目で見られました… 障害者が無人島生活でお荷物扱いされてひどい目に合わされないかソワソワしたが
極限状態でも案外みんな優しかったな
船内より無人島生活のほうが人々が活き活きしてた
もっと無人島でモラルハザードが起こるのかと思ってたが ヤヤを殺してもアジア人キャプテンの時代が終わるのは時間の問題だったと思うわ
黒人の商売人見かけて無人島でない事が発覚してヤヤの元に走ってる印象にも見えるし
どの道全員がハッピーエンドは無いなという印象 >>59
ロシア人の富豪をはじめ文明世界に戻れてハッピーな人たちがほとんどやん
どうしてもイヤァーな印象を受けるのは、キャプテンズ・ディナーでタコがいかにもご馳走みたいに提供されるシーン
日本人は寿司やら刺身やらで調理したタコを好んで食べる国民だがそれが馬鹿にされているようで不快なんだよな
この監督自身が人種差別主義者なんじゃないかね タコは向こうでは恐怖の対象なだけ
クラーケンもタコ、ディヴィジョーンズもタコ >>59
自分も商売人と遭遇してヤヤの元へ急いだように見えた
ただヤヤがどうなってるかは完全に未知だけど もっと面白く出来たのに
最後とっちらかって終わったな
中身のないイケメンくんの
筋肉が美しかったわ
ゲロシーン草 >>64
それをわざわざ隣りで食っている船長のハンバーガーと比較するように映すかね むしろ高級ディナーでハンバーガー食べてるアメリカ人を馬鹿にしてるように感じたけどな タコは単に船内のディナーと島での食糧を比較しただけと思った いや、ゲストたちは明らかにタコの皿を前にしてビミョーな表情をしていたぞ 寝落ちしてわかんなかったとこ教えて
船が爆破したのはなんで?
トイレ係が食料もってたのはなんで? タコは食べなれない食材程度の意味で日本を馬鹿に云々は被害妄想が過ぎる
>>69
・海賊の手榴弾
・アビゲイルが乗ってきた救命ボートに入ってた >>70
あざす
海賊ってあの黒人か
従業員だと思ってた ビミョーな表情は船酔いからでしょ。ヤルモはその後結局吐いてたし みんな船酔いで吐いてると思ったがそういやみんな牡蠣食ってたな 従業員が水浴びしていいよと言われた時に、「食材がちょっと痛むかも」と言ってたもんね 牡蠣に雲丹にキャビアにちょっと放っといたら速攻で駄目になる食材だらけ いやいやいや、明らかにハンバーガー&フレンチフライとタコの一品料理を対比させて描いていたでしょ
そもそもあんなウ○コみたいなぶっといタコの足を使った料理見たことない 海外とか行ったことないんだろうな…海外ならあるけど そこまでして日本人が貶められてることにしたい理由がわからない
シェフが日系とかならまだしも白人だったし アジア系の乗客だけ平然とパクついてたとかなら未だ分かるけどね いやまあ西洋人がハンバーガーのほうが好きそうなことは映画を観ていてすぐに分かったけどな
からかわれているというのに、ここの人たちはお人好しだね! エンパイアもそうだし、アラビアンもこれもそうだけど今週の新作は5ch民じゃ理解できてないのに見てる人多すぎるんよ
だからこれらの作品のスレはアンポンタンなレスが目立つのよ これはともかくアラビアンナイトは難解すぎるやろ
ピスタチオあげたら双子の婆さん好意的になるとか理解の範疇超えてるよw In den Wolken! ってドイツ人設定だな
脳卒中で半身不随になって言葉が話せないんだっけ?
夫に助けを呼ぶためのフレーズじゃなかったっけ 俺も取らないに同意
ただエブエブもフェイブルマンズも試写で見てきたけど特別突出した作品がないから勝手に次はターの期待値が上がってしまってる ターは海外で見てきたけどこの作品以上にバッドエンドだから取るかね。
かつて指揮者で世界のトップにいたけど部下はゴミの様に扱い元彼自殺させて警察の介入が入り最後は暴力で全てを失い、タイに飛ばされ娼婦やって最後はタイのモンハンヲタの前で指揮して終わるとかキツ過ぎたわ アカデミー賞ノミネートされるとここまで難解な話でもそれなりに客入るんだなと思った
ノミネートされただけで配給会社は万歳してそう 映画の可能性なんて言うと大袈裟かもしれないが、映画表現の面白さや、その可能性を見せてくれたような気がする作品だった。
明らかに現代社会を皮肉った作品だと思うが、秩序の中の無秩序、無秩序の中の秩序を対比させて、観るものに、”そうそう”とか、”あるある”と頷かせてくれるのだ。
もう少し言えば、整然とした秩序のありそうな空間で繰り広げられる横暴や身勝手な行動と、そして、混乱する中での規律ある行動や、ルールを構築しようとする動きといったところだろうか。
嵐が荒れ狂い何度も襲いくる波の中で、船の窓の水をいちいち拭うなんて何の意味もないだろう。
キャプテンとロシア人男の会話は秀逸だ。
言っていることは恐らく正しいのだが、全て断面に過ぎないのだ。
僕たちは自分に都合の良いところだけを切り取って、それがさも世界の全てだと言わんばかりに生きているに過ぎないのかもしれない。
ストーリーはさもありなんという感じだが、そんなベタなところも、実は、こうしたフレーバーでいくらでも面白くなるのだと映画人を皮肉っているようにさえ思える。
登場人物を見ても、身近にいそうな連中が大挙してて結構ウケる。
「十五少年漂流記」や「無人島の三少年」好きの僕が、少し大人になって「蝿の王」を読んだ時ほどの衝撃はないけれども、とっても面白かった。 アビゲイルがもっと暴君なのかと思ったが、その後もみんなのために火を起こし、食料を採り続けるのよな(笑)
照明弾は山があって気が付かないわな…というか人はいるのかね、本当に >>103
勃起おじさんコンパは楽しめなかったのね >>57
バレンシアガは既に去年のキャンペーン事件の時点でオワコンになったブランド ボンクラ船長、ドアの外にいる白人女性職員の名前呼ぶときアビゲイルと呼び間違えてたから、
以前から掃除班の東南アジア人女性達との関係は良好だったのかな バレンシアガのスニーカー1足15万円とかだからな
ふざけてるのかと カールが読んでた本が「ユリシーズ」なのは汚水逆流の前フリではないよな?あれが通じるのは日本人の一部だよね?(笑) 銀英伝か
それにしてもジェームズジョイスの「ユリシーズ」なんて恐ろしく長くて退屈な小説を
わざわざ選んで読むほどのインテリではないと思うんだが >カール 昔、流されて、というフランス映画があったのを思い出した。 >>114
「流されて…」はイタリア映画ね
カトリーヌ・ドヌーヴが出てくるのは「ひきしお」。こちらも監督はイタリア人だが。 ラストシーンで何かから逃げるようなカールを見て、
タイトルがTriangle of Sudnessなのはカールの逆三角形な良い体にもかけてるのかなって思ったけど、
ああいうマッチョな体型を逆三角形って表現するのは日本語だけだったりする? >>112
インスタ映えのための小道具かと思った
伏線にもなってたのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています