『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』はマイルスとグウェンのラブストーリー、恋敵も登場

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の続編『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、5つのマルチバースをスパイディたちが駆け回る、前作以上に大スケールの物語になるという。しかし、その根底にあるのは主人公マイルス・モラレスの物語。それも、スパイダー・グウェン/グウェン・ステイシーとの恋物語だというのだ。

本作がマイルズの葛藤をテーマとすることは、脚本・製作のフィル・ロード&クリス・ミラーが以前明かしていた通り。今回のマイルスは、ティーンエイジャーとして家族と自立とのバランスに頭を悩ませるのだ。ミラーいわく「前作はマイルスの世界にキャラクターを登場させる映画。今回はマイルスが別の世界に向かう映画」。監督のひとりであるケンプ・パワーズは、マイルスの新たな出発点をこう表現した。

「(前作の結末で)マイルスは二度と友人たちに会えないと思っていました。しかし、この続編ではグウェンと再会し、彼女がマルチバースを守る任務を負ったスパイダー・ピープルの一員であることを知ります。そして彼は、さまざまな世界への冒険に繰り出すことになるのです。」

もちろん、その冒険はそう簡単なものではない。プロデューサーのエイミー・パスカルは「続編ではさらなる危険が待っています」と述べつつ、マイルスにもパーソナルな展開が待っていることを明かした。「この映画はマイルスとグウェンのラブストーリー」なのだと。

マイルス役のシャメイク・ムーアは、今回のマイルスが「(前作よりも)年を重ね、少し経験を積んでいる」ことを強調する。「しかし、彼は友人を失ってしまいました。スキルとしては成長を続けていますが、さらなる試練を求めてもいるんです」。

しかし、その試練はマイルスの恋心にも降りかかる。本作のグウェンは、ダニエル・カルーヤ演じるスパイダーパンクと行動をともにしているのだ。「マイルスと再会したグウェンは、バレエシューズではなくコンバースのチャックテイラーを履いています」と語るのはパワーズ監督。「それはスパイダーパンクが彼女にあげたもの。マイルスは“二人はどんな関係なんだ?”と考えることになります……嫉妬です」。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は2023年、『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』は2024年公開。