同社の平成31年3月期の営業利益見通しは600億円。

利益率はわずか1・7%しかない。それを

34年3月期は6%以上、最終年度の

36年3月期には8〜10%に高めるという。

不正会計や米原発子会社の巨額損失で

破綻危機にひんしている間に、

ライバルとの差は大きく開いた。宿命のライバルである

日立製作所は、足元の営業利益率が8%近くに達し、

34年3月期には10%まで高める考えだ。

東芝の火力発電設備は温暖化への懸念から新規案件が減り、

システムLSIは開発費がかさみ赤字にあえぐ。

リチウムイオン電池や再生エネルギー発電設備など、

次の柱と頼む事業は激しい競争が予想される。

当面は合理化やコスト削減に頼らざるを得ない。