デザインシンキングの各プロセス

(問題設定→創造→プロトタイピング/フィードバック→最終成果物)で

関わってくるコンピテンシー8つ

(共感傾聴力・問題設定→疑う力・創造力→柔軟性・解決意向→影響力の行使・外交力)を

比較した結果、全てのコンピテンシーにおいて、クリエイティブ人材の方が

ノンクリエイティブ人材よりも高い値であった。

更に、ビッグ5に基づいた気質(本人がコントロールしがたい部分)に焦点をあて、
クリエイティブ人材とノンクリエイティブ人材の違いを分析した。

分析の結果、5つの気質のうち、
「情報への開放性」においてはクリエイティブ人材の方が優位に高いが、
残りの4つ(「外向性」「繊細性」「誠実性」「協調性」)においては
特に差異がないことが分かった。コンピテンシーと気質を分析した結果、
クリエイティブ人材とノンクリエイティブ人材の違いのうち
大部分は後天的に獲得可能な可能性が高いことが明らかとなった。

この結果から、「クリエイティブ人材は育成できる可能性が高い」という示唆が得られる。

(1)実践可能なクリエイティブ人材育成の仕組みをつくる、
(2)コンピテンシーの変化を見据えた上で教育を実践する、
(3)コンピテンシーの変化を定量的に測定する、
(4)クリエイティブ人材育成の仕組みを見直す、

というPDCA((1)→(2)→(3)→(4))をまわして

クリエイティブ人材育成方法の精度をあげる必要がある。