2009年より「イノベーション人材の育成」
((1)創造的な課題に対するプロセスを設計できるようになること
(2)イノベーションを生み出すことができるという自信を持つこと)
を目的にi.schoolをスタート。社会人学生は、設立当初は人事・教育系が多かったが、
近年はR&D・商品開発系からの参加者が多い。

i.schoolでは「イノベーションWS
=アイディアを発想・評価・意思決定するための人の集団による情報処理」と捉えている。WS自体を情報処理の一貫と捉えることができ、情報処理プロセス(WSのプロセス)は記述・モデル化・設計・評価・改善・教示・学習が可能である。
イノベーションWSプロセスの標準モデルを使えば、全てのWSプロセスを説明することが可能である。

イノベーションWSプロセスでは
手段・アイディア創出の(1)新規性、(2)有効性、(3)確度の高さが重要である。
新しいものを生み出す仕組みには、個人の創造性を活用するだけでなく
他者との接触の中でアイディアを考察する場があることが重要である。

また新しいものを生み出す仕組みにとって、「価値基準をシフトさせる」ことは重要である。
人材の3要素((1)スキルセット、(2)マインドセット、(3)モチベーション)がある。

i.schoolでは(1)スキルセットを最初に育てるよう方針付けている。
(1)スキルセットが成長すれば(2)マインドセットが育ち、
最後は(3)モチベーションを生み出すことが出来る。

(2)質疑応答、1年間かけてWSを実施する(時間をかけてWSを実施する)ことに意味があるのか。

1つのWSに参加し、1つのメソッドを学んでも効果的ではない。
(1)WSのプロセスを設計する(2)新しいアイディアを生むという学びは、経験を通して会得できる。
暗黙知を掴むには異なったテーマやWSプロセスを経験することが重要である。

東大の教育プログラムとi.schoolのプログラムで大きく違う点は何か。
日本の高等教育プログラムは知識の習得に焦点がある。今後は知識の習得だけでなく、
問題解決能力や新しい製品・サービスを生み出す創造力を身に付ける必要がある。
問題解決能力や創造力の育成は、既存の教育とは異なり経験学習が必要である。