やっぱり三行は…


この体系のもとでは、分裂病の診断は以下の基準を満たしたときにだけ下されます。

病気の症状が少なくとも6ヶ月間にわたって存在する。
仕事の能力や社会的な役割、身の回りの世話などの面で、以前より機能が低下していること。
気質性精神障害(脳腫瘍や脳炎などはっきりとした脳の障害による精神障害、等)や知的障害による症状とは考えられない。
躁うつ病を示唆する症状は認められない。
以下、a、b、c、のいずれか一つがなくてはならない。

a.以下のうち二つが少なくとも一ヶ月間ほとんどいつも認められる。
妄想、幻覚、まとまりのない会話(例:頻繁な脱線や支離滅裂)、ひどくまとまりのない行動・緊張病性の行動、陰性症状(例:感情の平板化、極度の無関心など)
b.当人が属する分化集団にとって思いもよらない奇抜な妄想。例えば、自分の考えが頭から抜き取られ、ラジオを通して広まっていると信じるなど。
c.行動を絶えずあれこれ批評される幻聴、あるいは二人かそれ以上の人の声が会話している幻聴が顕著に見られる。