●「安いニッポン」
日本のモノやサービスの価格の安さが際立っている。
かつて「世界一高い」と言われた日本の姿は今は昔。
インバウンド(訪日外国人)の増加など良いことばかりではなく、人材の買い負けなどリスクもはらむ。
日本はこのまま少しずつ貧しくなってしまう。
●「年収1400万円は低所得」 人材流出、高まるリスク
「日本って給料安いんじゃない?」。昨春からジャスダック上場のソフトウエア開発会社で働く香港出身の楊燕茹さん。
日本行きを相談した時の両親の心配そうな顔が忘れられない。
米国でシステムエンジニアとして働く弟の給料は楊さんの4倍だ。
●価格が映す日本の停滞
モノやサービスなど日本の価格の安さが鮮明になってきた。
世界6都市で展開するディズニーランドの入場券は日本が最安値で米カリフォルニア州の約半額。
100円均一ショップ「ダイソー」のバンコクでの店頭価格は円換算で200円を超す。