当初、中国以外の感染比率は約1%だったが、

現在は3割以上に上昇している。

イタリアが最も多く、次いでイラン、韓国と続く。

最近はフランスやスペイン、

米国など欧米での増加が顕著だ。

衛生状況が悪く医療体制が不十分なアフリカの途上国でも患者が増えており、

WHOは危機感を募らせている。一方、中国では新たな感染者は大きく減っている。

新型コロナは世界経済に重くのしかかる。

各国で渡航制限やイベントの中止や延期が相次ぎ、金融市場の波乱も続く。

国際通貨基金(IMF)は、20年の世界経済の成長率予測について、

金融危機直後の09年来、11年ぶりの低成長になる可能性を示している。

新型コロナは19年12月に

中国湖北省武漢市で初めて感染が確認され、中国を中心に急速に広がった。

WHOは1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言。

その約1カ月後の2月28日には、

世界全体の危険度を4段階で、最高レベルの「非常に高い」に引き上げた。