他県で感染例が出たスポーツジムなど、閉鎖空間を抱える同市内の事業所は、

とりわけ風当たりが強い。あるジムは、ヨガなど小部屋利用を控えてきたが、
4日から休業し、会費を半額返金。

カラオケがある居酒屋は、客が歌い終わるたびにマイクを消毒。
カラオケ店は、送別会など予約の半分が取り消され「痛手だ」。

送別会の自粛ムードは生花店にとっても「死活問題」。

オランダヤ(同市)は「金曜に多いはずの電話も来店も、ぱたっと途絶えた。

暗い雰囲気だからこそ花を贈って気持ちを明るくしては」。

企業に案内チラシを配る予定という。物流の停滞に翻弄(ほんろう)される例も。

長崎キヤノン(東彼波佐見町)は、中国からデジタルカメラ部品の調達が難しくなり、

2日〜13日の予定で操業を停止した。

建築資材も中国産が多く、長崎市内のマンションを改修する1級建築士(69)は

ユニットバスが手に入らず着手を延期。「オイルショック以来の出来事」と戸惑う。

薬局の経営者が苦しい胸のうちを明かす。

マスクや消毒液、体温計が入荷せず、店員用マスクの在庫も底をつきかけている。

商品を巡り来店客から感情的に問われることもあり、「感染リスクが高い

最前線で体を張るスタッフの事情も分かってほしい」と広く理解を求める。