芸能界を代表する大御所の志村だけに、業界全体に与える影響も甚大。

発症後には、番組収録等には参加していないが、現状では感染経路も不明な状況であり、

業界内での感染拡大や集団感染にもつながりかねないという危ぐも持たれている。

放送各局は対応に追われた。

NHKは、30日スタートの連続テレビ小説「エール」に志村が出演することと、

6日の収録に志村が参加したことを公表。関係者によると、この日、同局では

緊急会議が開かれ、今後の対応が話し合われたという。

レギュラー番組は、日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園」を5日に収録。

フジテレビ系「志村でナイト」は発症前日の16日に収録予定だったが、
別事情で収録が行われず、30分ほどでスタジオを離れたという。

今月分は既に収録済みで、4月の放送は未定。

テレビ朝日では、25日放送の「あいつ今何してる?」の収録が10日に行われた。

発症日以前に、収録が行われたことから各局は、濃厚接触者にはあたらないと判断している。

12月公開予定の主演映画「キネマの神様」には4月上旬からクランクイン予定だった。

撮影は今月上旬から始まっており、配給の松竹は、撮影スケジュールやクランクイン時期
などを含めて対応を協議中としている。

高齢者は重症化するリスクが高いとされる新型コロナウイルス。志村は16年8月にも
肺炎で入院し、今年1月には、ポリープ切除の内視鏡手術で入院しており、体調が心配される。