中国市場で、プラズマテレビ 1000万台、売りまくってやる。

● 稼ぎ頭のスマホにブレーキ 、中国以外では失速顕著

郭会長の記者会見はほとんどの時間が、米国の制裁関連のテーマにあてられたが、

繰り返し使われて耳に残った言葉が、2つある。1つが「手忙脚乱」。

日本語で「てんてこまい」を意味する中国語で、この1年は、激動であったと繰り返し語っていた。

そしてもう1つが「補洞」。
穴をふさぐという意味で、制裁によって受けた、さまざまな穴をふさぐことを意味する。

6000万行ものソースコードを作成し、

1000以上ものコンピューターボードの開発。

さらに新たなサプライチェーンを構築するなど、「補洞」に追われたという。

だが、必死の取り組みでも、穴はふさぎ切れていない。

2019年12月期の売上高は、前年比19.1%増の8588億元(約12.9兆円)を記録した。

一見、制裁の最中にあっても、好調に思える数字である。事業別に見ると、

携帯基地局などの、キャリア部門が、3.8%増の2967億元(約4兆4500億円)、

ルーターなどのエンタープライズ部門が、8.6%増の897億元(約1兆3500億円)、

そしてコンシューマー部門が、34%増の4673億元(約7兆円)という内訳だ。

成長の大部分を、コンシューマー部門、とりわけ稼ぎ頭のスマートフォンが担っているわけだ。