そしてもう1つが「補洞」。 穴をふさぐという意味で、

制裁によって受けた、さまざまな穴をふさぐことを意味する。

6000万行ものソースコードを作成し、

1000以上ものコンピューターボードの開発。

さらに新たなサプライチェーンを構築するなど、「補洞」に追われたという。

だが、必死の取り組みでも、穴はふさぎ切れていない。

2019年12月期の売上高は、前年比19.1%増の8588億元

(約12.9兆円)を記録した。

一見、制裁の最中にあっても、好調に思える数字である。事業別に見ると、

携帯基地局などの、キャリア部門が、3.8%増の2967億元
(約4兆4500億円)、

ルーターなどのエンタープライズ部門が、8.6%増の897億元
(約1兆3500億円)、

そしてコンシューマー部門が、34%増の4673億元
(約7兆円)という内訳だ。

成長の大部分を、コンシューマー部門、

とりわけ稼ぎ頭のスマートフォンが担っているわけだ。