「KDDIの社長は9月25日の会見で『政府の要請を真摯に受け止める。

国際的に遜色のない料金を求められている』と述べた。

ソフトバンクからも『もはや値下げは決定的な雰囲気』(幹部)との声が漏れる。

今後は引き下げ幅と、いかに原資を絞り出すかが焦点だ。

両社は、通信分野以外の収益強化を急ぎ、スマートフォン決済などの金融事業を柱に掲げる。

ドコモ同様、国内携帯事業の『一本足』からの脱却が急務だ」

しかし、「ドコモ口座」など電子決済サービスを悪用した

預貯金の不正引き出し事件が相次ぎ、こうした動きにブレーキがかかっているというのだ。

そんななか、楽天の会長兼社長が狙いすましたようなタイミングで

携帯料金の値下げを発表した。主要メディアによると、楽天は30日からサービスを始める

個人向けの次世代通信規格「5G」の携帯電話料金について、

データ使い放題で月額2980円(税別)にする。

今春始めた4Gプランと同額で、NTTドコモなど携帯大手3社の半額以下という安さだ。

ただ、楽天の「5G」対応エリアは首都圏などの一部で、

大手3社に比べると範囲が限られるが、携帯電話料金引き下げを求める

政権にとっても、大手3社に対する大きなけん制材料になりそうだ。