厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の

治療薬「レムデシビル」の投与対象について、

人工呼吸器などが必要な重症患者だけでなく、

中等症以上となる肺炎患者全般に広げると発表した。

7日付で添付文書が改定された。

担当者は「臨床試験のデータから有効性のエビデンスが示されたため」としている。

ただ、世界的な感染拡大で国内の供給量を急増させることは難しいため、

当面の対象は現状の重症患者のみとなる。

レムデシビルは米製薬会社ギリアド・サイエンシズが開発。

世界約50カ国で承認、一時的な使用が認可されている。

厚労省は昨年5月、新型コロナの治療薬としての使用を特例承認した。

昨年12月中旬までに約8千人に投与されている。