>>525
バイフレックスは80年代にフェンダーが開発したトラスロッドの仕組みでずっとアメスタ等に搭載されてきた仕組みです。今はアメプロか
これまでフェンダー社があまりバイフレックスについて説明してこなかったので日本で詳しく中身を知ってる人は少ないと思う
よく、両方向に曲がるトラスロッドを全てバイフレックスと言ってるけど違う。この名前はフェンダーUSAの開発特許なんで。

これは普通のフェンダーのシングルトラスロッドのようにネック内の湾曲した溝に入れて作るシングルのロッドだけど
バイフレックスの場合ヘッドにあるウォルナットのプラグに小さな穴が開いててそこから1/8 "六角レンチで内部にある金属ナットにアクセスして調整するようになってる
ネックの順反りを調整する場合は普通のシングルロッドと同じ締め込みだから問題ないだろうけど
逆反りしてしまったネックを調整する場合、ウォルナットプラグの中にあるナットをレンチで緩める方向(反時計回り)に回していって
プラグの裏側にナットが接触するまで回すことになる

ナットをさらに回すと、ネック内部のロッドの有効長(エンド側アンカーからプラグまでの間の距離)が押し出されて長くなり、ロッドの曲率が大きくなり、溝の裏側(ネックバック側底面、つまり順反りを直すときとは逆の側面)に力がかかる
つまりスカンクストライプのある側に力がかかっていく。そういう仕組でネックを順反り方向へ動かせるシステム

更に力を加えると、スカンクストライプの薄い部分、もしくはウォルナットプラグを破損させる可能性がある
だから通常バイフレックスロッドのネックはネック内部7フレットの下辺りに追加のアンカーを仕込んでいて順反り方向へ動きすぎないようにしてる
それでも壊れちゃうことはけっこうある(続く)