グラフィック薄氷大魔王[346]仕事中のBGMとPWL/吉井 宏

●PWL/ストック・エイトキン・ウォーターマンとSonia

ところで、僕的決定版BGMとしては、80年代後半?90年代初頭のPWLレーベル。
今となってはダサいと言われたり、罰ゲームのネタ(リックロール)にもなってしまう
これらの曲ですけど、僕的には独立・上京前後の希望にあふれた時期と重なった
こともあって、気分が明るくなって元気になる上に、ほぼ4つ打ちだし聞き慣れてるから
BGMに最適。

ユーロビートのひとつみたいに思われてるようですが、
出来がいいほうはモータウン的な感じが強いです。って、
PWLについてはいつかちゃんと書こうと思ってましたけど、今書いちゃう。

リックロールとは
< ?http://blog.livedoor.jp/eggmen8/archives/51351609.html >

PWLはいかにもバカっぽい安手の曲と、大傑作の曲との落差が大きすぎというか、
幅が大きいんですね。上に挙げたアーチストたちの他、ジェイソン・ドノヴァンや
先日亡くなったドナ・サマーなど、日本でも普通に売れたアルバムは割と出来が
いいようです。アイドルやタレントに提供した曲やディスコ向けの大量生産の曲とか、
ハズレのも多い。

iTunesでも探すとたくさんPWL関連のアルバムが出てますけど、う???ん、って
のも多いです。同じ曲ばかりたくさん入ってるナントカミックスやバージョン違いや
バッキングトラックってアルバムも多いです。とはいえ、BGM的にはそれが好都合
なこともあって、いろいろ買いましたけどね。

PWLは80年代後半にものすごい数のヒット曲を出したにもかかわらず、
アイドル/アーチストにとっては「自分の意向と関係なく商品にされた」的な不満が
大きかったらしく、有名どころはみんな離れていってしまい、ブームも去って没落って
ことに。いや、ずっと好きだったんだけどなあ。もっと売れ続けてほしかったけど。

Pete Watermanのサイト
< ?http://www.pwl-empire.com >
iTunesで手に入るPWLの曲のリストPDF
< ?http://sy.pe/eiPOe >
参考 < ?http://www.popmusiclover.com/SAW.html >

iTunesストアのおかげで、当時はまったく知らなかったPWLアーチストの曲も
手軽に聴ける。3年前に知ったSoniaという女性歌手、PWLが手がけたオリジナル
アルバムは一枚しかないですが、PWLの最高峰だと僕は確信してます!

一番いいところが全部入ってます。カイリー・ミノーグとリック・アストリーの
中間な感じの曲調。PWLのピークからちょっと遅れたためか、カイリー・ミノーグの
ような存在にはなれなかったようですが。
当時日本で紹介されてたかまったく記憶なし。