外伝にあった「自分の人生に対する悟りを得たような輩を思い知らせてやるのは殊の外、愉しい」という内心が、凛の一連の行動の動機として凄くしっくりくる気がする。
天下無双だと信じて疑わない蔑天骸に、上には上がいると思い知らせてやろうと凛は剣を抜いた。
殺無生に対して剣を抜かないのは殺が自分より強い奴がいたら喜ぶからで、じゃあどうやって思い知らせてやろうかと考え巡らせた結果がアレなんだろう。
強者を求めて道場破りをしているのに誰も彼も自分より弱く、簡単に殺せてしまう。
そんな実情に辟易するさまは、傍から見れば達観し傲慢のように見えるのだろう。