>>426
凛と出会った頃の殺無生にはそれこそ、必然の探求をする為の剣以外なにもなかったのではないだろうか。
生い立ちなどから形成された微妙にひん曲がった性格、剣の話になると人の意見に耳を貸さず我が強くて強情なところ、必然の探求という凡その人が賛同しかねる持論などから殺無生は孤独であっただろう。
殺無生自身も皆凡百ばかりで理解できる者などいないと思っていたかもしれない。
そんな剣以外何も持っていない孤独な奴を剣以外で思い知らせてやろうとなると、良き理解者になろうという素振りで心に付け入り心酔させてからひっくり返すあのやり方は、凜雪鴉らしく実に愉快なのではと思う。

という、あくまでも個人的勝手な推測。