文化庁は、違法ダウンロードの範囲拡大は海賊版対策として有効だと強弁し続けている。

音楽・映像のダウンロード刑事罰化については,平成25年度文化庁委託調査において
一定の抑止効果があったことが確認されている一方で,法施行後6年以上が経過した現時点までに,
刑事当局による捜査権の濫用,個人のプライバシー侵害など,当初懸念されていたような事例は全く生じていない。(中略)
刑事罰化は,予期したとおりの効果を発揮した一方で,特段の副作用は生じておらず,
政策として適切なものであったと評価すべきと考えられる。
文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会報告書(案) p.59

「改正著作権法の施行状況等に関する調査研究報告書」(平成25年度文化庁委託調査)(URL略)によると,
音楽・映像のダウンロード違法化・刑事罰化により,
@ファイル共有ソフトで流通するファイル数や違法ダウンロードに利用される可能性のある
ストレージサイトの利用等が大きく減少したことや,
Aアンケート調査によりユーザーの半数程度がダウンロードを控えるようになったことなどが報告されている。
文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会報告書(案) p.49