5ステ
「お前たちが人狼か」
「ええ」
誰よりもソールを本物と信じることができていたウォルターだが、
残った2匹の組み合わせは意外なものだったのだ。
「あなたは、強いものと戦うのが嬉しいと言っていましたね。怖くは無いのですか」
「怖くはない。俺は剣士として、強さだけを追い求めてきた。だが...」
鞘から剣を抜く。
「夜に襲われた者たちは、どれほど怖かっただろうな」
腰を落とし、剣を高く掲げ、戦闘態勢をとるウォルター。
その構えだけで、達人の技量を感じさせる。
「今夜、寝床で待っているぞ」
暗転。