2016年10月26日
地域のルールで野良猫管理 山形・みしま町内会が「地域猫活動」

野良猫の繁殖を抑えるための不妊・去勢手術、餌の管理やふんの清掃などを
地域のルールに基づいて適切に管理する「地域猫活動」の取り組みが、
山形市緑町などの「みしま町内会」でスタートする。11月上旬に、
野良猫を捕まえて手術するための捕獲箱を地区内3カ所に設置する予定で、
周辺の猫の飼い主に協力を呼び掛けている。
同地区には10匹ほどの野良猫がおり、住宅地や道路がふん尿で汚されたり、
鉢植えが掘り返されたりする被害が相次いだ。こうした相談を受けた
地元民生委員の相橋恭子さんが、みしま町内会として会議を重ね、
「地域猫活動」の実施を決めた。
相橋さんによると、地区内では以前から野良猫に餌を与えている人がおり、
この行為に反感を持つ住民もいたが、話し合いを続ける中で互いの思いを
理解し合い、地域の雰囲気も良くなったという。相橋さんは
「猫がかわいそうという動物愛護の観点ではなく、
住環境の美化として進めていきたい。まずは野良猫を増やさないようにし、
将来的には野良猫がいなくなるようにしたい」と話す。
捕獲箱は野良猫クラブ(山形市)の協力を得て設置。
手術を終えた猫は耳に印を付けて地域で管理していく。
「地域猫活動」の取り組みは県内でまだ実施例が少なく、
「みしま町内会」はモデルケースとして注目されている。

http://yamagata-np.jp/news/201610/26/kj_2016102600535.php