カンキツの品種によっても光飽和点は若干違うものの、柑橘類の光飽和点は意外と低い。

そもそも、カンキツは低木の部類に入るので、原産地の森の中じゃ背の高い落葉樹の
木漏れ日の下で育ってるわけだから、光飽和点が低いのも進化の過程で当たり前かな。

で、真夏の晴れの下の日差しは10万ルクスもある。一方で真夏なら曇りの日でも
1万から2万ルクスはある、雲の厚さによる。森田ネーブルオレンジの光飽和点は
1万ルクスから2万ルクスの間だと論文で示唆されてる。つまり、森田ネーブルには
真夏の薄曇りも、快晴も光合成がもたらす影響は変わらないということ。

逆にイヨカンの光飽和店は5万ルクスを超えるといわれるので、イヨカンを美味しく
作りたければ夏に晴れの多い場所がより重要になってくる。

カンキツの光合成がピークになる温度は25度前後と言われているので、関東以北の
相対的に涼しいところでも問題ない。むしろ、夜間が涼しいと呼吸によるエネルギーの
ロスが少ないので、夏の気温的には緯度の高い地域の方が良いかもしれないくらい。

つまり、光飽和点の比較的低い品種のカンキツなら、むしろ関東以北の温暖な沿岸部で
より美味しい実がなるかもしれないよ?。ま、私は所詮アマチュアですが。津之輝の
光飽和点は結構低いんじゃないかと予想。というのも、城で育てても普通に糖度13度
超えますからね。