南京条約

アヘン戦争の結果、1842年イギリスと清の間で締結された条約。
清が香港の割譲と5港の開港などを認め、開国した。
また付則の五港通商章程、追加条約の虎門寨追加条約を含めて南京条約といい、
関税自主権の喪失、領事裁判権の承認、片務的最恵国待遇という不平等条約であり、
中国の半植民地化の第一歩となった。

 アヘン戦争の講和条約。南京の長江上に碇泊していたイギリス軍艦コーンウォリス号上で
イギリス全権ポテンジャーと清国全権の間で締結された。
13条からなるが主要な内容は次の6項目。
1.両国は平和親好を維持し、互いに生命財産の保護を受ける。
2.中国はアヘンの賠償金600万ドル、戦費1200万ドル、中国商人の負債300万ドル、
合計2100万ドルをイギリスに支払う。
3.広州、福州、厦門、寧波、上海の5港を開港し、イギリス人家族の居住を許し、
イギリスの領事の任命を認める。
4.香港島を永久にイギリスに割譲する。
5.公行を廃止し、どの商人とも欲する貿易が出来る。(海禁政策が終わり、自由貿易となる)
6.従来中国が勝手に定めていた関税は一定(従価5分)とする。(関税自主権の放棄)
付則と追加条約 本条約は翌1843年に批准され、それにもとづいて同年6月に
五港通商章程で領事裁判権(治外法権)を認め、10月に虎門寨追加条約で最恵国待遇が認められた。


香港島はイギリスに永久譲渡されたので
1997年に香港島を中国へ返還する必要は無かった。
しかし、中国側が50年間「一国二制度を守る」とサインしたので
イギリス側は中国に香港島も返還した という経緯がある。

万一、中国が香港の一国二制度を反故にしたら 中国がイギリスに嘘をついたことになる。