実は福岡発祥な食べ物を4つ紹介!とりあえず「聖一国師」さんに感謝しましょう!
http://www.huffingtonpost.jp/sirabee/birthplace_b_5832810.html
https://sirabee.com/2014/09/13/3076/

福岡県発祥の食べ物といえば、言わずと知れた「とんこつラーメン」を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、今や全国的に知られる食べ物で、意外にも福岡県発祥のものがたくさんあることをご存知でしょうか?
 そこで、今回福岡県出身の筆者がこっそり教える、実は意外と知られていない福岡発祥の食べ物をご紹介いたします。

1:うどんは福岡発祥です。
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うどんと言えば香川県を思い浮かべるかと思います。
ところが、実はうどんの発祥は福岡県なのです。鎌倉時代の高僧である聖一国師(しょういちこくし)が1241年に中国の修行を終えて帰国した際、従来の日本とは違う製粉技術を持ち帰り伝えたことで生まれたのが、現在みなさんがよく食べている「うどん」。

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画像元:http://blogs.yahoo.co.jp/hachimituwine/10543106.html

福岡県福岡市博多区にある彼が開いたお寺「承天寺」には、そのことを示す「饂飩蕎麦発祥之地」という石碑があります。ちなみに石碑にも書いてある通り、蕎麦も同様にこの地が発祥だとされています。

2:年越し蕎麦は福岡発祥です。
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うどんと同様に蕎麦も福岡発祥だと前述しましたが、実は「年越し蕎麦」の習慣も福岡発祥なんです。
鎌倉時代に中国からやってきた貿易商人の謝国明(しゃこくめい)が、聖一国師と年末に町民に蕎麦がきを振る舞ったところ、翌年から多くの人が福に恵まれたため、「福そば」と呼ばれたものが定着し、そばの全国への伝播とともに拡がったと言われています。

3:饅頭も福岡発祥です。
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画像元:http://fff.bi-ki.jp/town/2029/

薄々お気づきの方もいるかもしれませんが、聖一国師が製粉技術ともともに伝えたのがうどんと蕎麦と、そして「饅頭」です。

彼が托鉢で親切にしてもらった茶屋の店主に「甘酒饅頭」の製法を教えたものが、やがて全国に拡がったと言われています。承天寺にはそのことを示す「御饅頭碑」という石碑が、さきほどのうどんと蕎麦の石碑と並んで建っています。
ちなみにこの聖一国師は、全国的に知られるお祭り「博多祇園山笠」を生み出した人だったりもします。今どきで言うなら「聖一国師マジでパねえ」です。

4:ういろうも福岡発祥です。
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画像元:http://blog.goo.ne.jp/haichaolu2010/e/ecfd41fc734f448a1a653dd513647658

代表的な名古屋のおみやげのひとつ、「ういろう」。実はこのういろうも、福岡発祥だったりします。

中国の元が滅亡した際に日本に亡命した陳延祐。彼が元の王朝に仕えていた時の官職が「礼部員外郎」であったため、日本に移り住んだ際に「陳外郎」という性を名乗りました。
その後、彼は再度中国に渡り医学を学び「透頂香」という薬を日本に伝えた際に、彼の名前をとって「外郎薬」という名前で売りだしたのです。

しかし、とてもその薬が苦かったため口直しのために米粉で作った和菓子を一緒に出していたものが、現在の「ういろう」の元祖になったと言われています。ちなみに彼がいた福岡県福岡市博多区妙楽寺には、そのことを示す「ういろう伝来之地」という石碑が建てられています。