北九州空港と連携期待 福岡空港民営化で首長ら、地域活性へ要望
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3059758016052018LX0000/
 福岡空港の民営化の優先交渉権者に地元連合を中心とするグループが選ばれたことを受け、地元
自治体や企業からは16日、空港と地域の活性化に対する期待や決意の声が上がった。小川洋福岡県知事
は「アジアの拠点となる重要なインフラ。地域で長年事業活動をしている地元連合が選ばれたことは、
大変心強い」とコメント。新運営会社へ10%程度を出資する方針については変更ないとした上で、「
北九州空港という24時間空港と連携、役割分担という観点を持って事業を進めてほしい」と要望した
。今回の審査では、福岡・北九州両空港の相互補完策が審査基準に盛り込まれており、北橋健治
北九州市長は「今後明らかとなる相互補完策について大いに期待している」とコメントした。
北九州空港の関係者も「中四国に近く、早朝深夜も使える北九州の活用を忘れないでほしい」と連携の
必要性を強調した。高島宗一郎福岡市長は国際ネットワークを持つシンガポールの空港運営会社が参加
していることに触れ「アジアのリーダー都市を目指す中で、玄関口の空港を活性化してもらえると大い
に期待する」と述べた。「(新路線や、訪日客に)来てもらえるような都市作りをしっかりしていく」
と強調した。地元連合の中核となる九州電力は「空港運営事業の市場は拡大していく。九州経済に貢献
する」と決意を示した。西日本鉄道は倉富純男社長が「空港運営事業に必要な準備を確実に進める」
とコメントした。