武蔵ヶ辻のコメダ珈琲店閉店に思うこと
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武蔵ヶ辻のコメダ珈琲店が2017年6月30日に閉店することが分かりました。

オープンしたのは2013年4月なので、4年余りで閉店となりました。

金沢で唯一の都心部に出店していたコメダ珈琲店の閉店、このほかにも武蔵ヶ辻では、
大手チェーン店の飲食店の閉店がここ数年、出店しては閉店を繰り返しています。

2011年3月に吉野家が吉野家金沢武蔵店がオープンしましたが、2年程度で閉店(当時の店舗の様子:http://www.mizuho-co.com/gallery/detail_commerce42.html

吉野家跡地にはラーメン店が出店していましたが、こちらも2017年4月頃?に閉店を確認しました。

また、隣接した場所にあった、パチンコ店を改装して出店したすしざんまい金沢東洋店は2013年11月に開店したものの、2016年9月に閉店しました。
跡地には現在、2階建てのファミリーマート+コメヤ薬局が出店しています。

さらに・・・コメダの斜め向かいにあった、すき家が2017年3月27日で閉店しました。

また、すき家があった建物の2軒隣りの建物には、金沢カレーのゴールドカレーが出店したのちに、
餃子の王将が営業していましたが、閉店し、現在は改装してカプセルホテルの開業準備が進んでいます。

ここ数年相次ぐ、大手飲食チェーン店の開店と閉店について2つの理由があるのではないかと考えました。

近江町市場に観光客が激増した結果、市場や周辺施設の利用客が減少し、
オフィスや銀行が移転した結果、会社員の昼間人口が減少したのだと推測されます。

そして、地元客をターゲットとした大手飲食チェーン店が閉店に追いこまれた、というのが私の推測です。
観光客が海鮮丼が名物(となっている)観光地まで来て、家の近所にあるような大手飲食チェーン店で食べないですよね。

観光客がどれだけ増えたとしても大手飲食チェーン店にとってはプラスには働かないのかと思われます。

2つ目の理由として、賃料の上昇が挙げられるかと思われます。

金沢市の商業地では新幹線開業と観光客の増加で土地取引も活発化しており、
武蔵が辻では5年前と比べて地価が1uあたり15万円ほど上昇しています。

そのため、ここ数年で賃料を上げるテナントビルが増えたんじゃないかなと思っていたりします。

武蔵ヶ辻は香林坊や駅前と比較すると賃料が安いエリアでした。
大手飲食チェーン店は仮に賃料が上がるとそれに見合うようにお客さんが増えないと採算が取れなくなってしまいますね。

しかし、金沢の場合は観光客増加による影響で地価が上昇しており、
地元客がメインターゲットの大手飲食チェーン店にとって、地元客が増えない限りはメリットが無いですよね。