九州沖縄小売り、暖冬が重しに コスト抑制で明暗
3〜11月、7社中4社損益改善 初売りにも影響
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39932380R10C19A1LX0000/
■百貨店
百貨店は比較可能な2社とも経常損益が改善した。博多大丸(福岡市)は3〜11月期の
単独税引き前利益(国際会計基準=IFRS)が4%増の1200万円。過去の改装の減価償却費が減少した
ことに加え、チラシの配布エリアや回数を見直して宣伝費を削減した。
井筒屋(連結決算)は「ロレックス」のオープンなどで宝飾品が堅調だったものの、秋冬衣料の苦戦や
客数の4%減が響き売上高は微減となった。2月末に撤退する商業施設コレット(北九州市)の
閉店セールを19年1月11日に始めた効果などで、2月期通期は微増収を見込んでいる。
足元の商戦でも、暖冬の影響で厳しい状況が続いている。博多大丸は、1月2〜3日の初売りの売り上げ
と客数が前年比約4%減。他社の冬セール前倒しや最大9連休となる日並びといった要因のほか、暖冬で
コートなどの重衣料を買い求める客が少なく、9日から始まったセールにも響いているという。