首都圏から地方へ移住 大幅なキャリアアップにつながる仕事も
2020年1月4日 6時0分 写真:JBpress
https://news.livedoor.com/lite/topics_detail/17616431/
ざっくり言うと

首都圏から地方へ移住し転職することは、「都落ち」と言われることもある
だが、福岡市クラスの都市ではキャリアアップにつながる仕事もあると識者
また、東京で働くこととは異なる、やりがいや貢献実感があると説いている

「都落ち」どころかキャリアアップ、地方移住の現実
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58781

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博多・天神の様子(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

 全国的に人手不足が続いているが、もっとも働き手を欲しているのは、労働人口の東京一極集中のあおりを受けている地方だろう。
地方活性化の目的からも、自治体主導でUターンやIターンを促す動きも活発になっており、関心を寄せる人も増えているとは思うのだが、そこでネックになるのが「自分のキャリアを生かせる仕事が地方にあるのか」という点ではないだろうか。

 首都圏から福岡への移住を伴う人材紹介を手掛ける「YOUTURN 」という会社がある。代表の中村義之氏によれば、福岡市クラスの都市では大幅なキャリアアップにつながる仕事が「たくさんある」のだという。
首都圏から地方への移住・転職を成功させる秘訣を中村氏に聞いた。(聞き手・構成:JBpress 阿部 崇)

「地方移住は都落ち」と見られる現状を変えたい

--事業を開始して2年ほどだそうですが、その間に感じた福岡への移住・転職の感触を教えてください。

中村義之氏(以下、中村) 移住・転職のニーズは、福岡の企業にも、また首都圏で働いている人々の中にも非常に強くあるなと感じていますが、一方でこれをしっかり結び付けていくことってハードルが高いんだなという思いもあります。

 まず、働いている人にとって地方移住に求めるものって大きく言えば2つだと思うんです。
1つは、「ワークライフバランスを余裕あるものにしたい」、「広い家に住みたい」というようなQOL(生活の質)を上げるということ、そしてもう一つ、特にバリバリ働きたい若年層にとって「それまでのキャリアを無駄にしない仕事に就きたい」ということです。

 福岡という土地については、「住みやすい」という情報がかなり広まっていますので、前者に関しては安心してもらえていますが、問題は後者です。
「地方に移住する」ということは、言葉を選ばず言ってしまうと「都落ち」にならないか、キャリアダウンにならないか、という心配がどうしても付きまとうんですね。

--地方よりも東京の方がハイレベルな仕事が経験できる、ノウハウも吸収できる、給料も高い、というイメージはありますよね。

中村 はい。ただ、実態はそうではないんです。福岡にも、面白い仕事、いい経営者、やりがいのある仕事があるので、そこを伝えていくようにしています。