2019年4月24日
「海の女王」英国の気品 金沢港に初寄港
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ファンが見守る中、入港した豪華客船の「クイーン・エリザベス」=金沢市の金沢港大浜ふ頭で

 「海の女王」と呼ばれる英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」(九〇、九〇一トン、定員約二千人)が二十三日朝、金沢港に初めて寄港した。

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(上)英国のシンボル「ビッグ・ベン」を手掛けたデント社特製の時計。広い船内で待ち合わせの目印となっている
(中)初代クイーン・エリザベスの寄せ木細工が飾られたグランド・ロビー。エリザベス女王のおいで彫刻家のリンリー子爵が制作した
(下)シャンデリアが輝くボールルーム。オーケストラの生演奏に合わせてダンスができる=金沢市の金沢港大浜ふ頭で

 全長二百九十四メートル、高さ五六・六メートル。ロビーは、重厚感のある木材を使用した落ち着いた雰囲気が漂う。グランドピアノが華やかさを添えている。

 客室は千四十五部屋あり、半数以上がバルコニーつき。約六千冊をそろえた図書館、カジノ、八百五十席の劇場がある。屋外にはプールも。開放的な吹き抜けのダイニングルームなど、レストランは四カ所。
デッキで開かれるヨガ教室、カフェでのアフタヌーンティーも楽しめる。ボールルームでは夜、ダンスパーティーが開かれる。
神戸市の北原裕さん(65)と妻典子さん(59)は「乗船に向けて一年前から社交ダンス教室に夫婦で通った。生演奏をバックに踊れるなんて本当に最高」とほほ笑んだ。クイーン・エリザベスは同日夕方に金沢港を離れ、次の寄港先の鳥取・境港へ向かった。(蓮野亜耶)