金沢の魅力ある文化と食にふれる
12/29(日) 8:11配信
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加賀百万石の城下町、金沢。この伝統と歴史が息づく町で街並みや旧跡を散策してみたので、本稿で紹介しよう。

文化的な体験や様々なグルメや旬の食材、日本酒など楽しみ方は様々だ。

日本三名園の兼六園と金沢城

金沢を代表する観光スポット「兼六園」は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園に数えられる日本庭園。

17世紀の中期、加賀藩によって金沢城の外郭に造園され、四季それぞれの風情ある風景が楽しめる。旅の始めに、まずは散策して金沢の歴史を堪能してみよう。

その兼六園の中にある「時雨亭」は、5代藩主の綱紀が作庭した頃にあった別荘。明治のはじめに取り壊されていたが、2000年(平成12年)に復元された。亭内では抹茶と和菓子が味わえ、庭園の風景を眺めることができる。

加賀前田家の奥方御殿である「成巽閣」は13代藩主の斉泰が母、眞龍院のため、1863年(文久2年)兼六園に建てた隠居所で、寄棟造りの2階建ての建造物。階下は書院造り、階上は数寄屋風書院造りという2つの様式が取り入れており、国の重要文化財となっている。

金沢城は兼六園に隣接しており、現在は「金沢城公園」として公開されている。元々は加賀藩を治めた前田家の居城で、1583年(天正11年)に前田利家により本格的な建城が行われ、1869年(明治2年)まで居城として置かれていた。
火災により、石川門と三十間長屋以外の建物は全て消失したが、1996年(平成8年)より一般に公開が開始された。

近江町市場とひがし茶屋街

金沢城の次は、「近江町市場」を目指す。この市場は、金沢市民の台所として知られる人気のグルメスポットで、旬の食材が味わえる。
冬は色鮮やかなズワイガニが並び、地元の石川県産のものは特に人気があるという。市場では、寿司や魚介などが味わえる店もあり、食べ歩きも楽しめる。

お次は、昔ながらの街並みの風情が味わえる「ひがし茶屋街」を訪ねてみよう。かつて加賀藩が城下のお茶屋を集めて誕生した、藩公認の花街で、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。
石畳の道に格子戸の町家が軒を連ね、今ではお茶屋以外にも様々なお店が並んでおり、観光客で賑わっている。

ひがし茶屋街の通りにある懐石料理の店「十月亭」では、旬の食材を使用し、金沢の郷土料理の治部煮が付いた「竹かご弁当」が味わえる。

■十月亭
住所:石川県金沢市東山1丁目26−16
電話:076 253 3321
営業:ランチ 11:30〜14:00 / カフェ 14:00〜16:00 / ディナー 17:00〜22:00頃
定休日:水曜日
金沢の伝統的な酒蔵、「福光屋」の直営店がひがし茶屋街にあり、店内では、純米蔵ならではの日本酒や食品、器などが並び、バーでは日本酒や酒蔵ならではのスイーツや酒肴が味わえる。

■福光屋ひがし
住所:石川県金沢市東山1丁目14番9号
電話:076 251 5205
営業:10〜18時
伝統的な街並みや、そこに息づく文化を味わえる金沢。魅力あふれるこの街で、日本酒や旬の食材を堪能してみてはどうだろうか。訪れるたびに、何か新しい発見と出会いが待っているはずだ。