北陸3県の人口減少加速 マイナス幅、前年より拡大
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO62327160V00C20A8LB0000
2020年8月5日 18:27

総務省は5日、住民基本台帳に基づく2020年1月1日時点の人口動態調査を発表した。北陸3県とも人口減少率は前年を上回り、人口移動を示す社会増減率(日本人住民)も3県そろってマイナス幅が広がった。首都圏など3大都市圏への人口流出が続き、転出が加速している。

人口減少率は富山が0.69%で前年比0.11ポイント、石川が0.55%で0.16ポイント、福井が0.82%で0.28ポイント拡大した。拡大幅はいずれも前年の調査より大きかった。

外国人住民の増加率は3県ともに縮小した。石川(8.45%)は全国平均(7.48%)より上だったが、富山(6.76%)、福井(4.11%)は下回った。

石川の社会減少数は2486人で2千人を上回った。2年連続で減少数が拡大した。富山も1958人で2千人台が目前に迫る。3県では福井が最も減少数が多く、2797人減だった。

北陸3県の市町村で人口が増加したのは富山県舟橋村、石川県かほく市、白山市、野々市市の4自治体のみで、福井県は全市町で減少した。石川県輪島市は人口減少率が2.66%と全国の市の中でワースト10位だった。