快進撃が止まらないゴーゴーカレー 理由は「世界観」にあり?
2020年7月29日 5時0分 写真:現代ビジネス
https://news.livedoor.com/lite/topics_detail/18646565/
ざっくり言うと

「業界第2位」として不動の地位を確立している「ゴーゴーカレー」
新型コロナ禍の中でも計8店舗をオープンするなど、快進撃を見せている
「55」にこだわる姿勢など、特有の「世界観」が背景にあると筆者は指摘した

【村瀬 秀信】ゴーゴーカレーの「快進撃」が止まらない、理由は“世界観”にあった…! 国内外で新店ラッシュ、そのワケは
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74434
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「日本一店舗数の多いカレーチェーン店と言えば?」と聞かれたら、おそらく誰もが正解するだろう。そう、「カレーハウスCoCo壱番屋」だ。

では、二番手はどこか、と言われれば、それは「ゴーゴーカレー」だ。ココイチとの店舗数の差は1000以上と、大きく離されているものの、“業界第二位”として不動の地位を確立している。

そんなゴーゴーカレーが今、出店攻勢に打って出ている。新型コロナウイルス感染拡大が続いている直近の4〜7月だけでも計8店舗(うち、期間限定店舗1店、別業態1店)をオープン。また国内のみならず、昨年末には米国の店舗数を10にまで伸ばしている。

快進撃が止まらないゴーゴーカレー。その強さの秘訣とは何か――。『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』の著者・村瀬秀信氏が語る。

イラスト:サカモトトシカズ

ド派手な黄色の看板にゴリラのマーク
“金沢カレー”というものをご存知だろうか。

・ルーはドロリと濃厚
・付け合わせにキャベツの千切り
・ステンレス皿に先割れスプーン
・ライスが全面ルーに覆われる

そんなものが主な定義であると、最近仲良くさせてもらっている島田さんという病的なカレー好きの会社員に聞いた。何故か旅先の広島で。

金沢カレーの店ではターバンカレー、チャンピオンカレー、カレーのアルバなんてあたりが有名らしいが、東京で最も有名な金沢カレーといえば、やはり“金沢カレーブームの火付け役”「ゴーゴーカレー」だろう。

島田さんはそう言い残して、皆がカープ鳥へ焼き鳥を食べに行く中、ひとり地元のカレー屋へと行ってしまった。

カレーは人を狂わせる。

ゴーゴーカレーもまた然り。その熱狂は、スタジアムのそれに似ている。

近年、やけにゴーゴーカレーの看板が視界に入る。都内を中心に関東で約40店もの出店があるのだから、そりゃまぁそうなのだが、実店舗以上に一瞥のインパクトが海馬体に刻み込む傷は深い。

あのド派手な黄色の看板にゴリラのマークという強すぎる存在感は、まるでエンパイアステートビルに登るキングコングが如き制圧感を漂わし、この町もゴーゴー、あの町もゴーゴーにやられたかと思い知らされる。
(略)