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OCC、光海底ケーブルの生産強化。今月から能力2割拡充
 光海底ケーブル世界大手メーカーであるOCC(本社・横浜市西区、社長・伊藤友一氏)は
光海底ケーブルの製造能力を今月から約2割高めた。数億円を投じ製造拠点である海底システム事業所
(北九州市若松区)で、設備を改造・増設するなどして生産体制を増強した。世界的に情報通信量の
増大が見込まれる中、需要が拡大。同社では受注した案件に対応するため増強投資を進めている。
 光海底ケーブルは国をまたいだ情報通信網の構築に使用される製品。同社では第5世代移動通信
システム(5G)普及などによる通信量増大に対応するアジア圏の大型プロジェクトで受注を重ねている
。今期の販売は伸びる見込みで、来年度も生産は繁忙となる見通し。今回増強したのは、すべての
光海底ケーブルの基本となるコア部分の生産能力。今後は浅瀬などに敷設するケーブルの保護のため、
鉄線を巻き付ける外装工程の能力も強化。来年度の上期をめどに、外装工程の能力を3割程度高める
考えだ。同社ではその後も供給能力の拡充を進めたい考え。21年度からスタートする次期中期経営計画
では、さらなる能力強化を検討していく。最終更新:10/9(金) 6:07鉄鋼新聞