枝野「民進地方議員の移籍が思っていたよりも多かった」

枝野「来年の統一地方選では民進の候補者がいる1〜2人区で立民の候補者を立てない。
    立民と民進の会派の規模がより大きくなることを目指す。増える分は立憲民主党が担いたい」

枝野「参院選は埼玉は3人区なので独自候補を立てる。野党と協議しない。意中の候補者がいる」

枝野「衆院選は1人区なので、野党が一本化しないといけない。それを考慮しながら、できるだけ候補者を多く立てたい」

枝野「昨年9月の騒動の中でいろいろな事情で、今は同じ党ではない人もいる。
    その中には立民の理念にほぼ一致する人もおり、できれば、変な争いはしたくない」


「思ったより多かった」枝野氏、拡大意欲も 立民埼玉県連26人で船出
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180127-00000088-san-l11

 ■参院選は独自候補明言 意中の人「頭の中に」

 立憲民主党は27日、さいたま市内で県連組織「県総支部連合会」の第1回運営委員会を開いた。
代表に枝野幸男衆院議員、幹事長に熊谷裕人さいたま市議、
顧問に田並胤明元衆院議員と秦哲美元県議とする人事案や党の規約が承認された。県連には国会議員、地方議員ら計26人が名を連ねた。

 「思っていたよりも多かった」。県連副代表だった浅野目義英県議や井上将勝県議ら19人の民進地方議員が移籍したことについて、
枝野氏は記者会見後、こう本音を漏らした。
今後については「無理をしない中で、できるだけ早く多くの皆さんが参加してくれることを期待している」と記者会見で語ったが、直接的な呼びかけはしないという。

 昨年の衆院選で民進が空中分解して以来、地方議員らに混乱を招いているが、
枝野氏は「国会議員以外の皆様には、中央の事情でご苦労をお掛けしている」と謝罪した上で
「ぜひともに手を携えて国民の皆さんと幅広く肩を組んで進んでいきたいと思う。どうぞよろしくお願い致します」と力を込めた。

 会合で集まった地方議員からは、党活動に主体的に参加してもらう制度「立憲パートナーズ」についての質問などがあったという。

 民進分裂以前から会派を組んでいた民進の地方議員とは関係を維持し、
来年の統一地方選では民進の候補者がいる1〜2人区で立民の候補者を立てない方針。
一方、枝野氏は「(立民と民進の会派の)規模がより大きくなることを目指す。
増える分は立憲民主党が担いたい」と党勢拡大に強い意欲を示した。

 枝野氏以外の国会議員は3人所属しており、大河原雅子氏が副代表、山川百合子、高木錬太郎両氏が常任幹事となった。
当面は1カ月〜1カ月半に1回、運営委員会を開いて体制を整えていく。

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 一方、枝野氏は国政選挙については統一地方選と異なるスタンスを示した。
統一地方選は民進県連代表の大野元裕代表、希望の党の大島敦代表代行と基本的に対立候補を出さないという合意がなされているが、
来夏の参院選については「埼玉は3人区なので独自候補を立てる。野党と協議しない」と明言。
さらに「候補者は私の頭の中にある」と述べ、意中の候補者がいることも明らかにした。

 衆院選については「1人区なので、野党が一本化しないといけない。
それを考慮しながら、できるだけ候補者を多く立てたい」との考えを示した。
また、「昨年9月の騒動の中でいろいろな事情で、今は同じ党ではない人もいる。
その中には立民の理念にほぼ一致する人もおり、できれば、変な争いはしたくない」と述べ、秋波を送った。

 昨年の衆院選で民進が希望と立民に分裂し、野党が混乱している。
希望と民進が統一会派の結成を目指したが、白紙となった。
希望は行田邦子参院議員ら結党メンバーが民進合流組との政策や理念の違いを理由に分党も検討している。

 分党となれば、民進と希望の一部が合流する可能性もあるが、両党とも支持率が約1%と低迷しており、先行きは厳しい。
一方、立民は民進、希望との野党再編に一線を画している。

 枝野氏は支持率の高いうちに県内の党勢を拡大し、国政選挙でも多くの候補者を立て、野党内で主導権を握りたい考えだ。