◆福田次官セクハラ更迭 なぜかテレ朝の女性記者が叩かれる日本 辞任までの珍言・暴言・問題発言を総ざらいする

福田氏の発言を中心に一連の問題を振り返ってみたい。

福田淳一 財務事務次官
「すいません、おっぱい触っていい?」

記事では「胸触っていい?」「手縛っていい?」など、飲食店で一対一だった女性記者に対する福田氏のセクハラ発言が逐一報じられていた。

福田淳一 財務事務次官
「時には女性と言葉遊びを楽しむようなことはある」
産経ニュース 4月16日

16日、財務省が福田氏のコメントを発表。
「相手が不快に感じるようなセクシュアル・ハラスメントに該当する発言をしたという認識はない」とセクハラ疑惑を完全否定してみせたのだ。

福田氏は「週刊誌報道は事実と異なるものであり、私への名誉毀損に当たることから、現在、株式会社新潮社を提訴すべく、準備を進めている」とし、さらに財務省は「福田事務次官との間で週刊誌報道に示されたようなやりとりをした女性記者の方がいらっしゃれば、
調査への協力をお願いしたい」とセクハラの被害に遭った女性からの申告を求めた(産経ニュース 4月16日)。

麻生太郎 副総理兼財務相
「こちら側も言われている人の立場も考えないと。福田の人権はなしってわけですか」
テレ朝News 4月17日

17日、財務省トップの麻生氏は記者会見で、女性記者が名乗り出ない限り、セクハラの事実は証明できないとの認識を示した。
福田氏をかばい、財務省の異例の要求を認めた形だ。

麻生太郎 副総理兼財務相
「そんな発言されて嫌なら、その場から去って帰ればいいだろ。財務省担当はみんな男にすればいい。触ってないならいいじゃないか」
『週刊文春』4月26日

これは12日に行われた麻生氏の派閥「志公会」パーティー終了後の発言。
これがこの国の大臣の認識ならば、セクハラは金輪際なくならないだろう。
福田淳一 財務事務次官
「好きだからキスしたい。好きだから情報を……」
4月19日発売の『週刊新潮』(4月26日号)が福田氏のセクハラ発言についてさらに詳しく報じている。
2016年11月には「お胸触っていい?」「すごく好きだって気持ちとぉ、胸を触りたいって気持ちとぉ、キスをしたいって気持ちが同時に湧き起こってる」などの発言をしていたそうだが、なんといってもこの発言にトドメを刺す。
福田氏のセクハラは問題ではない、テレビ朝日がすべて悪い、という意見もネットには多い。
代表的な意見として、経済評論家・池田信夫氏の次のようなものが挙げられる。
「公平にみて、福田氏がスケベオヤジであることは事実だろうが、そんなことは事務次官の業務とは関係ない。
こんなくだらない事件で行政を混乱させたテレビ朝日は関係者を処分し、全社員に報道倫理を教育すべきだ」(アゴラ 4月19日)。
この人は何を言っているんだろう?
セクハラが悪いに決まっているじゃないか。
昨年、伊藤詩織氏が当時TBSワシントン支局長だった山口敬之氏に性的暴行を受けたことを告発したが「葬られてしまった」ことを例に挙げて、「なぜ手を挙げなかったか、挙げられなかったのかは、けっこう根深いこと」と語った。
週刊文春 2018/04/21 
http://bunshun.jp/articles/-/7134