日本共産党は、91年のソ連崩壊時に、歴史的巨悪の崩壊をもろ手を挙げて歓迎する。ソ連は社会主義でなかったと、言った。
すなわちソ連はひどい人権侵害などしていても、あれは社会主義でないから、社会主義とは関係がないという見解だ。
ソ連崩壊の約20年前の73年に当時の副委員長の上田耕一郎は、著書『先進国革命の理論』で、「ソ連の社会主義建設の事業をおしすすめたスターリンの業績は、
十分に評価される必要があることはいうまでもない。」と述べている。
共産党は73年には、ソ連を社会主義と認め、多量殺人をしたことが明白なスターリンの業績を賛美している。
それが91年には、ソ連巨悪で社会主義でなかったと言い出した。まったく73年の見解と91年の見解の論理整合性はない。
よく恥ずかしくもなくこういうペテンをいえたものだと、あきれるほかない。