得票率2%以上で政党要件獲得を目指す、れいわ新選組・山本太郎の“賭け”

ここからが「奇策」ともいうべき戦術である。れいわ新選組は、全国比例区候補の特定枠第1位に難病ALS患者の舩後安彦氏、第2位に脳性まひの木村英子氏を指定した。

 これにより、山本候補個人を支援する人たちは、彼を当選させるためには200万をはるかに超える票を集めなければならないことになる。

 これによって、「山本候補を支持して投票はするが、周りに呼びかけるまではいかなかった」という層の尻を派手に叩いたというわけだ。
「私が引き続き国会にいることが必要だと思うなら、比例区で3人当選させなければならないのですよ」と。

 このモチベーションの上げ方は、実に巧妙だ。だが、当選者3人分の票に届かなかった場合、みずからは失職するという極めて危険な“賭け”でもある。

同じような挑戦をして失敗した「みどりの会議」

 恥ずかしながら、ここで失敗した私(たち)の昔話を紹介したい。
なぜこの状況に筆者が既視感を覚えるかというと、冒頭にも書いたように、いくばくかの類似性がある状況で自身が立候補した経験を持つからだ。

同じような挑戦をして失敗した「みどりの会議」

 恥ずかしながら、ここで失敗した私(たち)の昔話を紹介したい。
なぜこの状況に筆者が既視感を覚えるかというと、冒頭にも書いたように、いくばくかの類似性がある状況で自身が立候補した経験を持つからだ。

山本候補の思いの中にも、それに近いものがあるのだろうと推察される。
彼の場合もやはり自らは東京選挙区から立候補して、比例区でさらに議席を上積みする方が、より楽に複数議席を獲得できたのではないか。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190712-00196724-hbolz-soci&;p=4