政府が新規国債を発行しては支出すると借金が増えるっていうが、政府が
誰に借金したのかというと国債を買った民間で、民間は政府にお金を貸して
国債という資産を持つ。日銀が買いオペで民間から国債を買い取ると負債は
ある意味で消去できる。

なぜかというと、日銀の保有する国債の金利と償還の際の支払いは日銀に
対して行われるが日銀の利益は国庫納付金として政府に返還されるから。
だから日銀の保有する国債は実は借金ではなくなっている。国債のうちの
約半分(46%)は日銀が保有していて、この部分は実質的には負債ではない。

また、政府は負債も大きいが、資産も大きくて差し引きすると純負債は
負債の約半分になってしまう。こういう訳で、日本政府の債務(負債)は
実はそんなに大きい訳ではない。これが真相だ。

政府支出と新規国債の発行と日銀の買いオペの組み合わせを考えると、
政府+日銀という親会社+子会社の統合政府が通貨を発行してそれで
支出したのと実質的に同じことになる。結果として、政府債務が増えて、
同額の民間の資産(通貨)が増加する。これが真実であって、これは
バランスシートを知っていれば、誰でも理解できる事実で、誰にも
反論できない。