少数者の代表を議会に送り出したいと考える人が一人、二人と事務所に集い始めた。
街頭演説では自らが感じる「生きづらさ」を率直に語り「たくさんの人が自殺に追い込ま
れるほど生きにくい日本社会を盛岡から変えたい」と訴えた。
議員活動では、柔軟な働き方の推進や同性カップルを「結婚に相当する関係」と公的に証明するパー
トナーシップ制度の導入を目指す
「若者であり、女性であり、LGBTの当事者として、市民の声を議会に届けたい」と抱負を語った。
「当事者」の直接的な政治参加について、地方議会制度に詳しい岩手県立大の斎藤俊明特任教授(政治学)は
「これまで議員が少数者の利益を本当に代弁してきたのかが問われている証し」とみる。
多くの支持を集めた加藤さんを「単一争点を提示する戦い方が、地方議会に根強い地域選出の枠組みを超えた」と評し
「れいわ新選組が参院選で突き付けた多文化共生社会の在り方に対する問題意識が、地方議会にも波及してきた」と分析した