山本太郎「新選組」今後も著名人含む数人の立候補を調整中 自民議員も支持する寄付は1億8千万超え


1998年に出した太郎さん初の著書「母ちゃんごめん普通に生きられなくて」。今となっては意味深なタイトルも気になるが、その中にこんなエピソードがある。小学生のころ。将来の夢を問われ、大まじめに「総理大臣になる」と答えたら、
校長先生に冷笑された、と憤慨していた
 「いやあ、そんなことがありましたか。懐かしいな。まあガキのころの話ですが。でも実際、僕は大人になって政治家で、今の目標は総理大臣ですし……」
 例えば消費税である。太郎さんは消費税そのものの「廃止」が持論


■あの自民党議員に励まされ
 こんな秘話がある。
 国会質問で安倍晋三首相を鋭く追及し、牛歩まで繰り出して、自民党全体と戦っているかのような太郎さん、あの自民党議員に何くれとなく気にかけられていたらしい。
 「昨年末に亡くなった鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)元防災担当相です。参院内閣委でご一緒して。ある時、東日本大震災の住宅問題などをただしたら、鴻池さんに『ええ質問やった。国会議員みんなで考えなアカンことや』と声をかけてもらって。
『もしもろくでもない質問しよったら、ずっとヤジ飛ばしたろか、と思ってた』とも。それからですね、食事に誘ってもらったり、お酒を飲んだり……」

■鴻池さんはつぶやいた
「共謀罪」法の審議がヤマ場を迎えた17年初夏のころ。参院の分館で、1人ぽつん、と座っている鴻池さんに会った。
 「体調もよくなさそうで、『早く元気になってまた飲みに行きましょう』と声を掛けた。
話は『共謀罪』法案に流れてね。鴻池さん、つぶやいていた。『野党、あまりに静か過ぎるやろ』と。
鴻池さんなりにあの法案は問題だ、と考えていたのでしょう

■寄付は目標を超えた
 草の根レベルで確実に人々の心に刺さってきている「新選組」、寄付金を募ると、4月の旗揚げ時から2カ月で、当面の目標としていた1億円を超え、1億8000万円超になった。
反原発活動を通じて交流のあった北朝鮮による拉致被害者の兄・蓮池透さん(64)の擁立を決め、さらに著名人を含む数人の立候補を調整中だ。