落日の“女帝”小池百合子知事 創価学会女性部が乙武氏支援に動き出すも「表層的メンツ」
2024/04/26/ 07:00 AERAdot.

公明票については選挙マシンと言われる創価学会女性部が、8年前の不倫報道を理由に乙武氏の応援を渋っており、それが各情勢調査にも反映しているようだ。

 実際のところ、乙武氏は当初、まったく上位に食い込めていなかった。日経新聞が4月19日に報じたところでは、9人の候補のうち6番目と沈んでいた。

「いくらなんでも一定以上の順位じゃないと」
 しかし4月22日に報じられた朝日新聞の調査や23日公表の選挙ドットコムの調査では、乙武氏はトップを独走する立憲民主党の酒井菜摘氏を追う塊の上位にいる。

 公明党関係者が打ち明ける。

「どうやら、創価学会女性部の一部が動き出したようだ。乙武氏を小池知事が応援している以上は、いくらなんでも一定以上の順位じゃないとまずいということらしい」

 おそらく目黒区長選の結果が顕著に出すぎたため、軌道修正する必要に迫られたのだろう。とはいえ、終盤で一気に逆転できる可能性は大きいはずがなく、表層的なメンツをかけた動きに違いない。

“女帝”は時に魔法を使い、その力と地位は永遠に盤石だと我々に思い込ませてきたが、その魔法が解けるのも、そう遠くないかもしれない。

(政治ジャーリスト・安積明子)