勃興の化粧直しかはたまたバブル期の再来をもかくや、と想わせる急速粗方ない風情の秋葉原。つと回想に記憶の舵をとるうち
私の脚はエチゴヤ秋葉原店前にて歩を停めた。

「頑張っているかね」

店員と差し障りのないやり取りを演じつつ、この界隈で常連然として振る舞っていた私の眼は、
かのマルイのガスブロMWSをその陳列棚に見出していた。