『ええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!』
『えええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!』

『こ、こ、これは・・・ こ、この本は・・・・・』←(ガタガタガタと手が小刻みに震えている)

俺は震える手で、その本を “スッ” と手に取った
余談だが、この時の俺の本を抜き取る時の速さは、歴代のどんなツワモノのスリよりも早かったであろうと自負している

今度は、背表紙ではなく本の表面からタイトルをしっかりと確認してみる
「○○○○○○○・・ 著者○○○○・・」

『ああ・・・・・』 『あああ・・・・・・・』   ・ ・ ・ ・  『間違いない!これは間違いない!!!』

俺は、今この目の前で起こっている“事”が「夢」ではなく、「現実」であることを、ついに実感した
その瞬間、何故か “スぅー” と血の気が引き、直後、“タラっー”と一滴の汗が額からすべり落ちた